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「本物のスター」が秘める哲学

楽しみしかないです。

一見ふざけているように映るけど、それは彼一流のパフォーマンス。根はメチャメチャ真面目。何も考えずに生きている宇宙人と見られるのが好きでありつつ、準備を怠ったり周囲への配慮を忘れたりするタイプではない。かつて巨人の槙原投手から打った「敬遠球サヨナラヒット」だってちゃんとコーチと相談し、練習していたからできたのです。

この人は一貫して「人気の割に実力は」と見られがち。大間違いです。阪神最後の2000年シーズンではずっと4番を任されていました(あの野村監督の下で)。成績だって「打率.278 142安打 28本塁打 85打点 15盗塁」。いまのプロ野球界でこの数字を残せる選手が何人いるかって話です。

と同時に、彼の真骨頂が数字や実力といった「大人の仕事概念」とは無関係なところにあるのも事実。シンプルに評するなら「本物のスター」でしょうか。もし私の地元にプロ野球チームができて彼が監督になったら迷わずチケットを買います。無条件でそうさせてしまう何かを持った稀有な存在。それこそが「本物のスター」なのです。

そして彼の秘めた哲学を象徴するコメントが最後に出てきました。「10年契約を結んでほしいと言われたが僕は1年契約ずつなので。1年1年を勝負していきたい」「複数年契約をすると甘えが出てくる」

過去でも未来でもなく「いま」を全力で生きる。「優勝なんか目指しません」という発言もありましたが、その真意は「1日1日地味な練習を積み重ね、9月に優勝争いをしていたら目指そう」というもの。心から賛同します。先のことなど考えず、とにかく1日を燃え尽きるように生きる。それを続けていれば、どういう形であれ人は自ずと前に進むのです。

新庄監督、いやビッグボスの采配から多くのことを学べる予感がします。来季のプロ野球は日本ハムに注目しましょう!!

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