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「不良マンガ」から学んだこと

「ヒロシとトオル」で「ビー・バップ・ハイスクール」とのこと。

皆さんは「不良マンガ」と聞いたら何を連想しますか? 

中学の同級生が西森博之「今日から俺は!!」の大ファンで、全巻借りて読みました。さほどハマらなかったです(スイマセン)。森田まさのり「ろくでなしBLUES」の方が好きでした。ただ特定のキャラに思い入れを抱くまでには至らず、純粋にストーリーを楽しんでいました。

「ろくでなし~」と同じ作者の「ROOKIES」は全巻持ってます(ちなみに新庄推し)。ただこれは私の中で井上雄彦「SLAM DUNK」と並ぶ「不良系スポーツ漫画」の金字塔で、いわゆる「不良マンガ」には該当しないという認識です。

「SLAM~」で最も好きなキャラはメガネ君こと木暮です。作中で総合的にいちばん努力した人物は彼でしょう。生活勉強部活の全てで。花道や流川みたいなスターもいいけど、彼らを輝かせるために尽くす「ギバー」としての姿が印象に残っています。陵南戦の3ポイントにも励まされました。頑張っていれば報われることもあると。

さて本題。私が「キャラクターに思い入れを抱いた不良マンガ」は、梅澤春人「BØY」です。まず「完全無敵の主人公」というのが斬新でしたし、ロックバンドのギター&ヴォーカルを務める一条がカッコ良かった。敵側にも魅力的なキャラが数名いました。神崎やミリオンのナンバーゼロなど。特に再登場時の神崎には「悪」なりの群れない矜持を感じました。

「不良」だからこそ、多数派が乗っかる偽善的で薄っぺらい価値観を信じない少数派の代弁者となり得る。不良マンガから道徳の万能性や絶対性を疑う視点を学んだ人は多い気がします。

ところでこの「BØY」というタイトル、どんなイントネーションが正しいのでしょう? 私は「ボーイ」の「ボ」にアクセントを置いています。元ネタと思しきロックバンド・BOØWYには「暴威」という当て字がありましたから、おそらく「ボ」を強調するのが正解だと思うのですが。

まあ何でもいいか。正解がひとつなんてつまらない。それも彼らから教わったこと。いくつになってもロックを忘れたくないです。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!