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「ブックカバー」に関する諸々

これはインパクト絶大。食べたくなります。

いま未来屋書店で「バーモントカレー」の限定ブックカバーを配布しているようです。↑の記事いわく「10月21日までの期間中に、全国の同書店で文庫本を購入するともらえます」とのこと。Xの公式アカウントで盛り上がっているようなので、なくなる前にぜひ。

一方でこんなニュースも。

リブロが9月15日からブックカバーを有料化。なおオリジナルブックカバーは5円、エコ素材ブックカバーは50円とのこと。

長い間無料だったものが有料になると、どうしても「えっ?」というリアクションをいただくケースが増えます。「だったら要らない」と渋い顔をされるのは書店員としても切ない。

レジ袋が有料になったのは約3年前。しかし「お金取るの?」「そんなところで儲けてどうするんだ」みたいなことを言う方がいまだにいらっしゃいます。儲けてないですって。むしろ万引き防止の観点で考えたら損をしているかもしれない。いまはセルフレジもありますし。

一方でひとこと言いたくなるお気持ちも理解できます。物価高&増税のご時世。私も行きつけのお店で定食の値段が100円上がって「マジか」と思いました。もし将来的にお水が有料になったら顔や態度に出てしまうかもしれない。

ただそもそも「無料=お金がかかっていない」ではなく、お店からお客様へのサービスなわけです。つまり誰かが自分の代わりに負担してくれている。この観点に立つと受け止め方が変わってきます。

私の部屋にある新潮文庫・太宰治の多くは、リブロのカバーがかけられています。他にも様々な名著と出会う機会をいただきました。だから同業者としてではなく、イチ本好きとして「いままで無料でカバーをかけてくれてありがとうございました」「これからも買い物をさせていただきます」と伝えたいです。

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