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「○○○○」の話をしよう

読書ファンに朗報です。

10月5日に発売される「列」の刊行を記念し、「ジュンク堂書店・池袋本店」が中村文則さんのサイン会をおこなうとのこと。素晴らしい。↑によると、3日の12:00から電話の先着順で予約できるみたいです。

受付開始からコール音が延々と鳴り続けるはず。対応される書店員の皆さま、おつかれさまです。

何度かnoteに書きましたが、数年前の夏、河出書房新社の営業の方と一緒に中村さんが職場に来てくれました。印象に残っているのは目の下のクマ。「○○です」とぎこちなく挨拶したら「中村です」とにこやかに返してくれたことも忘れられません(ペンネームとは知らなかった)。

さらにこんなニュアンスの会話が続きました。

「中村さんの『掏摸』と『銃』が好きです」「さっきの店員さん(おそらく文庫担当)にも同じことを言われました」「たしか『掏摸』の続編みたいな本(「王国」のこと。当時は未読だった)が出てますよね」「ええ」「そちらは文庫には?」「まだです。そこはちょっと頑張ってもらって(と言いつつ、傍らの営業さんに目を向ける)」

ちなみに「王国」が文庫になったのはその翌年。待ち切れずに単行本を買いました。まったく後悔していません。どうしても「掏摸」が好き過ぎて評価が辛くなってしまうのですが、この機会に改めて読み直します。

そして中村さんは刊行されたばかりの「A」にサインを入れてくれました(もちろん日付と為書き入り)。私の宝物のひとつです。これも近いうちに再読したい。

ただやっぱりいちばん惹かれるのは↓です。カッコよくて切なくて恐ろしくて、それでも負けてたまるかという気力が奮い立つ一冊。

サイン会に参加される皆さま、作家と過ごす貴重な時間を大いに楽しんでくださいませ。

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