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「国民的行事」よりも大事なのは

サッカーW杯、始まりましたね。

大会の盛り上がりに水を差す気はありません。でもこれはさすがに。

イングランドでは、W杯決勝の3日後にカップ戦がおこなわれるようです。さらにその3日後にはリーグ戦も。日程がきつ過ぎませんか?

一方、ドイツやスペインでは年明けまで試合はないとのこと。あくまでも素人目線ですが、この違いはアンフェアな気がします。W杯はもちろん、その後のチャンピオンズ・リーグなどの結果にも影響を及ぼすかもしれない。

かつて日本のプロ野球でも似たようなことがありました。

2006年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝が3月20日。そしてパ・リーグのペナントレースがなんとその5日後に開幕したのです。同大会へ主力選手を多数派遣し、優勝に大きく貢献した前年度日本一のロッテは4位に沈みました。

さらに2008年8月の北京五輪。代表チームの主軸を担った阪神の新井選手が腰椎を疲労骨折していたことが帰国後に発覚。残りのシーズンを欠場し、13ゲーム差を引っくり返されて優勝を逃す要因のひとつになりました。ちなみにその責任を取って監督を辞めたのが、今年戻ってきた岡田さんです。いま思うと、あの決断には各方面に対する「抗議」が含まれていたのかも。

オリンピックやW杯は国民的な行事。重要性は理解しています。しかし選手たちが所属している「職場」はあくまでも普段のクラブチームです。そこでの戦いこそが何よりも大事なはず。

そして彼らの生活を支えているのは、代表戦だけ見る層ではなく、何年も続けて応援している各チームの熱い常連ファンです。遠くばかりを見て足元を蔑ろにするシステムは本末転倒と言わざるを得ません。

突き詰めたら訴えたいことはただひとつ。スポーツの祭典を純粋に楽しみたい。それに尽きます。ぜひ再考を。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!