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「凡人の尺度」を広げる術

今シーズンのここまでの成績が「投手で4勝1敗、防御率3・49。打者で打率2割7分9厘、33本塁打、70打点、12盗塁」ですって。

もう完全にマンガの世界。いやマンガを超えています。もし大谷選手が現れる前に「メジャーリーグを投打二刀流で席巻する主人公」の物語を読んだら「こんなこと現実にはあり得ない」と一笑に付した自信があります。

「人が想像できることはいつか実現可能」という名言を知っていても、私みたいな凡人は己の尺度でしか世界を測れない。その事実を改めて受け止めました。

「前例がないなら作ればいい」「オレは多数決が正しいなんて思わない」(ROLAND)
「初めて通る道なのに、なぜ道を間違えたと思ったのだろう」
「間違っていなければ正解というわけではない」

(ASKA)
「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」
(堀江貴文)

↑は私が感銘を受けた名言たちの一部です。でも日常ではそれらの正しさを理解していても、いざ実践すべき場面に至るとなぜか頭から消えてしまう。もしくは「彼らは特別だから」と委縮してしまう。そういうことってありませんか?

こういった「名言の持ち腐れ」を防ぐにはどうしたらいいか? 私は一連の発言に加えて、その前後を構成する「彼ら彼女らが潜り抜けた修羅場」の正体を詳しく知ることが有効では、と考えました。たとえばROLANDさんだったら、彼がどういう人生を送ってきたか、どういうリスクをテイクしてきたかを正しく理解し、その上で発せられた名言の真意を己の頭で考える。

堀江さんだったら、自伝的な一冊である「ゼロ」を読むことをオススメします。8月にはマンガ版も出るようです。

書かれたことを頭に知識として詰め込むだけでは自分で使えない。「ああ面白かった」「俺も頑張ろう」で終わってしまう。それでは同じことの繰り返しで前に進めない。読みながら「この状況だったら自分はどうするか?」みたいにいちいち立ち止まって考えることが重要かな、と。

こういった面倒なプロセスは、一方で凡人ならではの「学びがい」に繋がります。楽しく読んでじっくり考え、己の卑小な尺度を広げていきたいです。


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