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考察「停戦のチャンスと国際社会の未来」

↑の地図を見ると、南部から東部へかけてロシアが大部分を掌握しています。

↓に付されている池上彰「ウクライナ情勢入門」によると「ロシアはウクライナ全土を併合する気はない。そうすると西側諸国と直に国境を接することになる」「あくまでもウクライナを西側との緩衝地帯に留めるのがプーチンの戦略」とのこと。

ロシアからしたら、NATOと合同軍事演習をおこなったウクライナにはもう「緩衝地帯」の役割を期待できない。ゆえに今回の侵攻に踏み切ったわけです。

いきなり首都キーウを落とし、傀儡政権を樹立することでウクライナ全土を再び「緩衝地帯」にするのがおそらく当初のプラン。難しいとわかったら、すかさず国境に近い東部と南部へターゲットを絞る。すでにそれらの大半を手中に収めているわけで、あとは独立国家を作って軌道に乗せれば最低限の目的は果たされます。

トルコが仲介に入り、ウクライナの港から小麦などの輸出が再開されている模様。これはプーチンのメッセージでしょう。

いまのロシアなら「停戦」に乗ってくるかもしれません。たとえば支配下地域のウクライナからの独立を認めることを条件に。一方で、ゼレンスキーは奪われた領土を全て取り戻すまで戦いをやめない気がするのもたしかです。

「一日も早く平和を」と考えるのであれば、彼に妥協を求める声も出てくるでしょう。しかし帝国主義の時代でもないのに「暴力で他国の土地を侵すことの正当化」が国際社会によって認められたら、その前例を作ってしまったらどういう未来が待っているか。

たとえば中国。「自衛」を名目に台湾へ侵攻する可能性が高まります。北朝鮮の出方も気になるところです。

経済制裁の有効性が疑問視される中で、いかにプーチンへの譲歩を最小限にしつつ交渉をまとめるか? 正直いいアイデアが浮かびません。当面は戦闘継続しかないのでしょうか。。。

本当に難しい。引き続き考えていきます。

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