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レスラーも書店員も「プラスアルファ」が違いを生む

昨年2月、東京ドームで武藤敬司選手の引退興行がおこなわれました。主催はプロレスリング・ノア。全日本プロレスの宮原健斗選手は、第4試合の6人タッグマッチに出場しました。

宮原選手といえば、曲をフルコーラス使い切る入場の華やかさが売りのひとつ。しかし、この時はまさかのショートバージョン。大人の事情があったのでしょうけど「そりゃないだろ」と客席でうなだれました。

だから6月15日におこなわれる「ALL TOGETHER in SAPPORO ~能登半島復興支援チャリティ大会~」では、彼のエントランスパフォーマンスをフルで見せてほしい。少し前に全日本プロレスが↓をアップしたのは、その意味も込められていると感じました。

ただ曲が流れるなかを入ってくるだけ。にもかかわらず、不思議と元気が沸いてきます。プロレスに興味がない方も、ぜひ一度見てみてください。私はリングインしてからコーナーへ上り、人差し指を天に突き上げ、両腕をバッと開いてコールを呼び込むしぐさが最高に好きです。

スターと呼ばれる人たちが持つ輝きやカリスマ性の何たるかを言葉で表現するのは難しい。あるいは宮原選手の入場に、答えの一端が潜んでいるかもしれません。試合が熱くて面白いのは大前提。そこではなくプラスアルファの部分で魅せられるかどうかが、いいレスラーとスターの違いではないかと感じました。

たぶん書店員も同じです。本や雑誌を所定の場所に置き、ミスなく販売できるのは大前提。プラスアルファの商品知識や並べ方の妙、そして専門店ならではの接客スキルが他店との違いを生み出す。その辺りに関しては、大型店よりも地域密着で長く営業している町の本屋さんに一日の長がある気がします。

6月15日、スーパースターの躍動が待ち切れません。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!