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本当は治りたくないのかもよ?


病気になって
得をしたことはありますか?


いやいや何を言ってるんだ、
あるわけないじゃん。


数年前に何かの本を読んだ時に、
セカンダリーゲインについて
書いてあるのを見かけた。


セカンダリーゲインというのは
二次的利得といって難しい言葉だが
簡単に説明すると、

病気になって
何か得していることがある
とか、

病気になったおかげで
やらなくて済んだことがある
とか、
そういうことだ。


一見、否定的だったり問題行動のように見えることにも、実は他のレベルで何か肯定的な役割を果たしていることもある。
例えば喫煙。吸いすぎは身体に悪いことはわかっていても、その人がリラックスしたり、特定のセルフイメージに合うという意味では助けになっていることもある。

日本NLPアカデミー


例えば小さい頃、
風邪をひいたり怪我をすると
いつも厳しい親がその時だけは優しくなり、
それが自分にとっては嬉しいとする。


そうすると怪我や風邪を引くことは
ネガティブな出来事なのに、
それを引き起こせば
親が優しくしてくれるという思いから
しょっちゅうそのようなことを
起こすようになる。



病気でいることで普段は
厳しい親が優しくしてくれるので
病気が治らない、
またはよく病気になる。


という感じだ。


私も考えてみたことがある。


パニック障害になって
得していること、
得していたことはなんだろう?




・仕事をしてなくても許される
・嫌な誘いをパニックを理由に断れる
・保育園の行事などに行かなくて済む
・怠けられる
・掃除ができない言い訳になる
・再婚できない言い訳になる
・恋愛がうまくいかない言い訳になる

考えてみると、
パニックは自分の怠け癖を
助長させているに過ぎなかった。


パニックだから○○できない
と勝手に決めつけて
物事をすすめているのは私だ。


自分ができないことを
パニックのせいに
していたことに気付いた。


考えてみると
もっとあるかもしれない。


このように病気によって
得をしていること
(言い訳ができたり
自分にとって利益になること)
がある場合治りづらいと言われている。


パニックのおかげで
旦那の実家まで帰れないから
嫌いな姑に合わなくて済んでいる。

とか、


パニックのおかげで
家族みんなが心配してくれる。


とか、


パニックのおかげで
恋人を繋ぎとめていられる。


とか、


そういう問題がないか、
1度自分と向き合って
考えてみるといいかもしれない。


きっと、
ひとつくらいあるはずだ。


セカンダリーゲインを
見つけられたらその問題を
解決していく方が先かもしれない。



姑に会いたくないなら、
旦那に正直に気持ちを伝えるとか、
もう行かないって言ってみる。


家族に心配されたかったら、
今までの気持ちを吐き出してみるとか
家族に言えなかった感情を伝えてみる。


自分の感情にいつまでも蓋をしていると
セカンダリーゲインはずっとそこにいる。


私が再婚できないのは
パニックのせいじゃない。


本当は自分がする気がないからだ。

恋愛が上手くいかないのも
パニックのせいじゃない。


嫌なことを断るのに
パニックのせいにする必要はない。

用事があるとか、
他に言い方はなんでもある。


私は母に甘えたことがないので
パニックになったことで
色々調べてくれたり、
パニックにいいというものを
買ってきてくれたり
母が優しくしてくれたのが嬉しかった。

パニック発作はつらいけど、
この関係は居心地がいいなと思った。


でも、私が元気になってからの方が
母は優しかった。

弱気な時は喝を入れつつ、
大丈夫。できる。もう悪くなるわけない。
と言ってくれる。


家族が元気な方がいいに決まってる。


同情で気を引こうなんて、
もう思わない。


「病気」と「人から愛されること」
はセットではないし、
「病気」と「心配してもらえる」
もセットではない。


ダメな自分でいる方が楽で、
言い訳できる。

気付かぬうちに
苦しみを選択しているのは
自分自身なのかもしれない。


自分の行動の裏側や
感情と向き合うのは怖いし勇気がいる。



でも病気が治るかもしれないと
思ったら考えてみる気に
なりませんか?



あなたのセカンダリーゲインは何ですか?


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