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ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき
2021年10月13日 15:10
リレーエッセイ10回目前回、監督が最後に書いていたこと。『映画を見てくださった方から、よくこういう感想をいただきます「空雅さんは良い高校に行ったんですね。良い友人に恵まれたんですね」私からみるとそうではありません。自分をまっすぐに生きる姿勢や、自分のことをオープンにする直向きさが、学校やお友達を変えていったように思います。』このように書いてくださっていました。今回は、空雅が自分をオ
2021年10月7日 11:52
前回は、高校時代の空雅さんの変化する様子をくみちょ。が語ってくれました。「入学後すぐにカミングアウトして、友達もできアルバイトをする中でずいぶん明るくなりました。」とあります。映画の中で一番好きなシーンはなんですか?と聞かれることがあります。私は「高校のお友達とのシーンです」と答えます。「男とか女性じゃなくて、空雅は空雅だから」「性別は空雅でいいんじゃないですか?」お友達は、空雅さ
2021年10月7日 11:51
リレーエッセイ くみちょ。より前回のリレーエッセイで、監督(とこちょ。)が、空雅を描く映画に撮りたい!と思ったきっかけを語ってくれました。当時、とこちょ。は、いつか自分がプロデューサーになって空雅の映画を撮りたい、映画を作りたいと語ってくれました。どのような形になるのか、内容になるのか?全く見えていない状態でしたが、とこちょ。の夢として私たち親子に、語ってくれました。その夢を応援したい
2021年10月7日 11:50
前回のリレーエッセイで、空雅さんのお母さん「くみちょ。」が、空雅さんの15歳から17歳の変化の謎を解いてくれました。私にとっても、いたいけな少年から思春期の男の子として成長したんだという確信は、空雅さんが700人の前で自分のセクシュアリティをカミングアウトした弁論大会のあとに訪れました。2年前には母親の影に隠れるような素振りだったのに、今回母親には、自分の晴れ姿を見られたくないから大会には
2021年10月7日 11:48
前回のリレーエッセイで、監督「とこちょ。」は、15歳から17歳になった空雅の変化に驚いていました。しっかりと自分の言葉で思いを伝える姿に、びっくりされたようでした。2年間どのように過ごしていたのか?という事を、お伝えしたいと思います。とこちょ。と初めて会った時の空雅はとても、照れ臭そうでしたし。人見知りがあり、いつもより大人しかったように感じます。ロケの時も声も細かったかもしれませんね
2021年10月7日 11:46
前回のリレーエッセイで、くみちょ。は、「初めてのロケで、教室で頬杖をつき、窓の外を眺めるシーンの映像を見て、親バカですが『なんて絵になるんだろう!』と思った」と書いてくれました。私もあのとき、思いは全く同じでしたーー「なんて絵になるんだろう」。このときの映像が、のちのち映画になったときのキービジュアルになります。映画は、このときにすでに始まっていたのかもしれません。でも、もともと映画を作ろ
2021年10月7日 11:44
<リレーエッセイ第4回>とこちょ。(監督改め)と主人公の母親によるリレーエッセイをお送りしています。今月は、くみちょ。(主人公の母)が、初めてのロケの様子を見ていて感じたことをお伝えします。***いよいよ撮影が始まる!どんなことでも面白がる小林家にとっては、イベント的なワクワクでいっぱいでした。どんなシーンを撮るんだろう?何を聞かれるんだろうか?前日の夜は、にやにやと勝手な妄想を
2021年10月7日 11:41
監督とこちょ。と主人公の母くみちょ。によるリレーエッセイをお送りしています。監督から母へ。その2は、とこちょ。から、初めてのロケの様子をお伝えします。***映画の主人公、小林空雅(たかまさ)さんと出会ってから半月後、はじめての撮影を2010年9月16日に行うことになりました。空雅さんが通っていた川崎市立御幸中学校でのロケでした。女子として扱われる学校生活が辛くて登校拒否になっていた空雅さん
2021年10月7日 11:32
<リレーエッセイ監督との出会い>初対面を主人公や主人公の母はどのように記憶しているのか。前号監督から、バトンを受け取った主人公母です。2010年9月。(前号で監督が8月と記載されていましたが9月1日だったそうです)川崎駅近くの日航ホテルのカフェでの待ち合わせでした。私たち親子には、ちょっぴり敷居の高いお店だったのを記憶しています。どんな方がいらっしゃるのか?新聞記者さん、週刊
2021年10月7日 11:29
『ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき 〜空と木の実の9年間〜』監督の常井美幸です。これから、主人公のお母様の小林美由起さんと、9年間のできごとを振り返っていくエッセーを始めます。同じできごとでも、私から見たあのこと、母から見たあのことは違っているはず。まずは私から。もともと映画を作ろうと考えていたわけではありません。映画を作ることがこんなに大変だって知っていたら、作ろうと思わなかったと思います。