監督から母へ。その5
前回は、高校時代の空雅さんの変化する様子をくみちょ。が語ってくれました。「入学後すぐにカミングアウトして、友達もできアルバイトをする中でずいぶん明るくなりました。」とあります。
映画の中で一番好きなシーンはなんですか?と聞かれることがあります。私は「高校のお友達とのシーンです」と答えます。
「男とか女性じゃなくて、空雅は空雅だから」
「性別は空雅でいいんじゃないですか?」
お友達は、空雅さんをありのままに自然に受け止めていました。その会話は終始笑いに包まれていて、それでいてとてもさわやかな空気が流れていました。
あかるく軽快なメロディも相まって、このシーン、とても爽やかで私は大好きなのです。
映画では使っていませんが、「臭い」と言われる部分もあります。お友達によると空雅さんは加齢臭がするんですって。そんな会話も笑いながらオープンにしてしまう間柄がうらやましくもあり笑
↓未公開シーンはこちら↓
当時の担任の先生は、こんな風に語ってくれました。
「本人は大丈夫だといい、早い段階でカミングアウトしたいというので、本校としてはどうサポートするかを考えるだけで良かった。生徒の反応を見ている限りは、そういう友達もいるんだ、仲間もいるんだというように理解してくれ、受け入れてくれたと思います。」
映画を見てくださった方から、よくこういう感想をいただきます「空雅さんは良い高校に行ったんですね。良い友人に恵まれたんですね」
私からみるとそうではありません。自分をまっすぐに生きる姿勢や、自分のことをオープンにする直向きさが、学校やお友達を変えていったように思います。
byとこちょ。
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