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今日の戯言

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ふと思いをよぎることを、メモのように気楽に書いています。
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2023年8月の記事一覧

夏休みの翌日はまだ夏休み

夏休みの翌日はまだ夏休み

 これだけ朝から暑くてどうしましょう。かつては北へ行くと夏場でも涼しかったはずです。美術家はゴミばかり出してしまうので、環境活動からはるかに遠いのですが、本当に身の危険を感じる今年の夏。人はどこへ移住して行けば良いのでしょうね。

 スーパーや市場で買う鮮魚に冷凍、養殖魚は、あらゆる地域の海からやってきているので、食材を見ても、海洋生物たちの様子が変わっているのをひしひしと感じる日に、「海洋熱波」

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大風-typhoon

大風-typhoon

 朝からずっと変わらない明るさが続く。
空はいつもの雨雲ではなくて、隙間のない厚みのある薄い灰色で覆われている。いつもなら、じりじりと焼けつく日差しが西に傾き最後の熱を発する時間だ。今日は、気温が低いままだが、夕暮れの代わりに圧と湿気が熱を帯びてくる。

 台風7号が今晩には近畿地方に上陸するので、天気予報を繰り返し見る。
今日は午後雨がずっと降るはずだったが、三時を過ぎてようやく降り始めた。自転

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ルカ

ルカ

 オカカと呼ばれていた子猫が家に来てから、二ヶ月たった。

 今はルカと言う名前で、アトリエの中を縦横無尽に走り回っている。

 3月20日に大分の郊外になる大学寮で生まれたので、もうすぐ5ヶ月。
寮内に出入りをしていた母猫が産んだ子猫達を学生達が面倒を見ていたが、保健所に引き渡さなければならなくなる。そこで5月末に学生の母親が大阪まで子猫達を連れ帰った。長旅にもかかわらず、四匹の子猫達は元気だっ

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くるみ割り人形を巡る・その二

くるみ割り人形を巡る・その二

 その一の続き

 検索をしていると、「くるみ割り人形」の作曲にあたり、チャイコフスキーが行った音楽の調と色の関係について詳しく書かれた文献があった。

 バレエ音楽では、対立する物語の場面で調を補色関係、すなわち対角線に対立する場面の調を置くことで、物語る技法を作曲家は使っていたという。チャイコフスキーは、それをアドルフ・アダンの「ジゼル」から学び「白鳥の湖」のように対比で紡がれた作品では、顕著

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くるみ割り人形を巡る・その一

くるみ割り人形を巡る・その一

 バレエの演目であまりにも有名な「くるみ割り人形」。
マリウス・プティパの依頼によって、ピョートル・チャイコフスキーとアレクサンドルデュマ親子の翻案によって作られ、1892年に初演された作品。

 おりしも三幕の「花のワルツ」の曲を繰り返し聴くことになり、この作品の元を辿りたくなった。奇しくも「花のワルツ」は、幼女期に飽きるほど繰り返して聞いて嗚咽した曲だ。当時なぜひどく感情を揺さぶられるのか、理

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