スポットライトを浴びて【天然温泉 鶴港の湯 ドーミーインPREMIUM長崎駅前@長崎県】(2/2)
エレベーターに乗り込み最上階の11階で降りると、そこから廊下を少し進んだところにある休憩ラウンジには、漫画が大量に揃った棚が並んでいた。
そのラウンジの窓からは遠くまで見渡すことができ、さらにそこには無料のマッサージチェアまで用意されている。旅の疲れを癒すにはうってつけである。
「マッサージもいいけれど、その前に行きますか」
僕はさらに廊下を奥まで進み、脱衣所で準備を済ませて、いよいよ浴場へと足を踏み入れた。
「やっぱりきれいだ」
(公式サイト: https://www.hotespa.net/hotels/nagasaki_eki/spa/ )
ドーミーインは全国展開しているホテルチェーンで、僕にとっては実に8店舗目の利用だった。そのどれも清潔感があり、それはここも例外ではなかった。
僕はさっそく身を清め、まずは内湯をいただくことにした。このお湯は「鶴港の湯(つるみなとのゆ)」と名付けられた天然温泉で、浸かってみると肌触りが非常にやわらかく、そして滑らかで心地がいい。
(公式サイト: https://www.hotespa.net/hotels/nagasaki_eki/spa/ )
これだけでもこのホテルに泊まった価値があったが、ある程度まで体を温められたところで、僕は立ち上がってサウナ室へと向かった。ありがたいことにサウナマット用のビート板が用意されていたので、そこから1枚を手に取り、いよいよ扉を開けて中に入った。
「おお、広いな」
(公式サイト: https://www.hotespa.net/hotels/nagasaki_eki/spa/ )
2段構成で16人ほどが座れる十分な広さがあるサウナ室は、ドーミーインらしい湿度が低めの設定で、98℃ほどまで熱せられていた。室内は比較的明るく、空いている上段に腰をかけてテレビを眺めながら蒸されていると、数分後には体の火照りを感じ始め、徐々に全身からは大量の汗が流れ出し、心臓の鼓動はみるみるうちに激しくなっていった。
ーーそろそろ出ようか。
僕は立ち上がり、サウナ室を出てシャワーで汗を流してから、水風呂に肩まで沈み込んだ。
ーー冷たっ……!
(公式サイト: https://www.hotespa.net/hotels/nagasaki_eki/spa/ )
水温は15℃を指しているけれど、水質の影響か、もはや水風呂というより氷風呂とでも呼びたくなるほどキンキンに冷たい。僕の火照った身体も急激に鎮められてしまい、30秒ほど経った頃には少し震え始めていた。
さすがに限界を感じた僕は、立ち上がって広々とした開放的な露天スペースへと移動し、そこに設置されていたガーデンチェアに横たわって空を見上げた。時刻は夜の0時をちょうど回ろうとしていたところだ。
ーーおお! こんなことがあるのか!
(公式サイト: https://www.hotespa.net/hotels/nagasaki_eki/spa/ )
この露天スペースは今までに宿泊したドーミーインの中で最も空が開けていたのだけれど、なんと、僕の真上には美しい光を放つ十五夜の月が浮かんでいたのである。「ほぼ真上」なんてレベルではなく、本当に僕の真上で輝いているのだ。それはまるで、僕を照らすスポットライトのようだった。
ーー僕には僕の居場所があったんだな。
以前までの僕は、自分の居場所がわからなかった。会社に勤めていた頃は、得意なことだけではなく不得意なことまで任され、結果的にそれが足を引っ張り社内での僕の評価を引き下げる原因にもなり得たのだ。しかし、それは得意なことだけを伸ばしても評価されない環境だったからに過ぎない。
現在の僕は、仕事においては基本的に得意なことや好きなことだけを引き受けるようにしている。その結果として相手から評価されやすくなり、信頼され、大きな仕事まで任せてもらえるようになってきた。
今の環境で自分に光が当たっていなかったとしても、別のステージに立てば輝くことができる可能性なんて大いにあるのだ。悩んでいたとしても仕方ない。その暇があるのなら、自分のために用意されたステージを見つけられるまで動き続ければいいのである。誰にだって輝ける場所はあるのだから。
(written by ナオト:@bocci_naoto)
YouTube「ボッチトーキョー」
https://www.youtube.com/c/boccitokyo
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