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視点を変える【ゴールデンタイム高松@香川県】
エクストールイン高松に宿泊した翌日、予定通りに仕事を終えた僕は、再び例の経営者の提案で一緒にランチに行くことになった。どうしても僕を連れて行きたいうどん屋さんがあるそうだ。もちろんこのうどんが美味しかったことは言うまでもないが、ここでもその経営者は僕にさまざまな話をしてくれた。ただ、やはり一貫していたのは「利他主義に生きた結果として自分が幸せになる」ということだった。
自分よりも相手を優先する生き方は、損得勘定だけで考えれば自分にとってマイナスになっていることが多い。しかし、その人は損得ではなく善悪で物事を考えるように生きた結果として、豊かな生活を手に入れることができているそうだ。物事を短期的に見るのではなく、中長期的に見る大切さを教わった。起きている事象は同じでも、見方や考え方によっては良くも悪くもなるのだから不思議なものである。
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そう考えると、世の中で起きている出来事の多くは、自分の捉え方次第で良くも悪くもなり得るのではないだろうか。
たしかに、昔は地元に帰る時にグリーン車なんて乗れなかったし、200円だか300円だかのハーゲンダッツもご褒美だった。しかし、いまでは当たり前のようにグリーン車に乗っているし、ハーゲンダッツも食べたい時に食べている。昔は「ご褒美」だったことが、今では「日常」になってしまっていたのだ。では、数年前の自分にとってのグリーン車やハーゲンダッツが今はなにを指すのかというと、おそらくグランクラスやパティスリーのスイーツなどなのかもしれない。
ーー生活レベルが上がるにつれて、幸せの基準も上がってしまっているのではないか。
なるほど、たまに「どうすれば幸せになることができるか」と自分自身や世の中に対して不満を抱く人を見かけることがあるが、幸せというものは、追い求め始めたら終わりが見えなくなるものなのだ。そうではなく、本来は目の前にある物事や出来事の見方や視点を自分自身で変えることで「気づくもの」なのである。
ランチを終えて解散した後、そんなことを考えながら、僕はその足で以前から気になっていた場所に向かった。
ーーほぉ、渋くて良い雰囲気じゃないですか。
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そう、今回訪れたのは「サウナ&カプセル ゴールデンタイム高松」である。高松駅から徒歩で行ける場所に位置する男性専用の施設で、その名の通りサウナを利用できるカプセルホテルだ。2022年10月20日(木)の天気は快晴で、絶好の外気浴日和だった。
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建物の中に入り、受付のある5階にエレベーターで移動した僕は、券売機で精算を済ませてロッカーに向かった。
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準備をしてから浴場のある7階に向かい、脱衣所で棚に服を預けると、いよいよ僕は浴場に足を踏み入れた。
ーーここが男のオアシスか。
全体的に老舗の雰囲気は伝わってくるが、いわゆる場末的な寂れた印象はない。さっそく身を清めた僕は、まず目に留まった「ソロサウナ」に入ることにした。
ーーえっ、想像と違うんですけど。
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ソロサウナという名前からして、最大でも2人程度が入れるサウナ室なのかと思っていたが、そんなことはない。実際には10人ほどが座れる広さがあり、とても薄暗く落ち着いた空間だ。
このサウナで特徴的だったのは、セルフロウリュができる点だ。そのため、温度は86℃程度とやや低かったものの、湿度が保たれている分、体感温度はなかなかのものである。そこでしばらく蒸されていると、呼吸は荒れ始め、徐々に鼓動が激しくなっていった。
ーーそろそろ出るか。
立ち上がった僕が向かったのは、もちろん水風呂である。だが、ここで僕はある数字を見て度肝を抜かれたのだった。
「グルシン!? そんなの聞いてないよ」
しかし、確かにそこには「9.8」と表示されている。間違いなくグルシン、つまり一桁台の水温だ。シャワーで汗をすすぎ落とした僕は、意を決してその冷水の中に沈み込んだ。
ーーこれはキツすぎる!
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思わず歯を食いしばると、ものの数秒で僕の火照った身体は鎮められたのだった。
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あまりの冷たさに耐えられなくなった僕は、即座に近くにあった茶褐色で不感温の天然温泉に飛び込み体をさっと温め直し、ドアの外へ飛び出した。そう、ゴールデンタイムには「王様の外気浴」と名付けられた外気浴スペースがあるのだ、
ーーまさに、だな。
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遮るものはなにもない。高松市街を一望できる、まさに王様気分が味わえる特別な外気浴スペースだ。正面にはホテルが建ち並んでおり、タオル一枚だけ腰に巻いた姿の僕は向かいの部屋から丸見え状態となっていたが、もはやそんなことは気にしていられない。そこに設置されていたインフィニティチェアに身を委ね、澄み渡った空を仰ぎながら大きく深呼吸をすると、なにもかもどうでもよくなってしまった。
ーーこれこそが幸せなんだろうな。
数分後、落ち着きを取り戻した僕は、続いて60℃弱ほどの温度が保たれた強烈なスチームサウナや、巨大な2機のストーブが設置された30人ほど座れる広さがある100℃弱のイキサウナを堪能したのちに、東京の自宅に戻った。
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サウナは、僕にとって身近な存在だ。この「当たり前」の中にこそ、本当の幸せというものは存在するのだ。
(written by ナオト:@bocci_naoto)
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①僕たちは自費でサウナに伺います ②それでお店の売上が増えます ③noteを通して心を込めてお店を紹介します ④noteを読んだ方がお店に足を運ぶようになります ⑤お店はもっと経済的に潤うようになります ⑥お店のサービスが充実します ⑦お客さんがもっと快適にサウナに通えます