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こどもといっしょにどこいこう【森の湯@姫路駅】(2/2)

 つい先日2022年になったばかりだと思っていたが、あっという間に2ヶ月が終わってしまう。一般的に月末は慌ただしくなる傾向があるけれど、それは2月28日(月)の今日も例外ではなかった。

 予約をしていた新幹線までは、まだ時間に余裕があった。となると、やはりご当地サウナに行かなければもったいない。特に今日の仕事は心身ともに疲労を感じてしまい、どうしても一人で黙々と考え事をする時間が必要だった。

「ここか」

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 そう、今回僕が選んだのは姫路駅から徒歩圏内にある銭湯「森の湯」だ。正直なところ立地による利便性の高さが理由ではあったけれど、僕の好みのサウナをいただける予感もしていた。

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(公式サイト: http://www.morinoyu.com/facility.html )

 さっそく建物の中に入り、1階の下駄箱で靴を預けてから2階の受付で「手ぶらサウナセット」のクーポンを提示しつつサウナ利用の旨を伝えた。料金は690円で、サウナマット代わりのバスタオルを渡された。サウナは追加料金がかかるのだけれど、どうやらこのバスタオルがサウナ利用の証明になるらしい。そして脱衣所の中に入り準備を済ませた僕は、いよいよ浴室へと足を踏み入れた。

「メゾネットか!」

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(公式Twitter: https://mobile.twitter.com/mori_no_yu/media )

 正面突き当たりには階段があり、その上の階にはサウナ室を確認することができた。そのため浴場自体の天井も高くなっており、開放感がある。お風呂の種類も複数あり、入浴だけでも満喫することができそうだ。
 僕はさっそく身を清めてからお風呂に浸かり、バスタオルを持ってサウナ室へと続く階段に向かった。付近にはサウナマット用のビート板が用意されていたので、そこから1枚を手に取って階段を上ったところにある扉を開けると、いっきに熱気が押し寄せてきた。

「なかなか熱いじゃないか……!」

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(公式Twitter: https://mobile.twitter.com/mori_no_yu/media )

 ガス遠赤外線ヒーターによって熱せられたサウナ室の温度計は102℃を指していて、物理的には10人前後が座れるほどの2段ベンチからは、窓越しに浴場全体を見渡せるようになっていた。
 僕は上段に腰をかけてテレビを眺めながら蒸されることにしたのだけれど、どうも攻撃的な熱気を感じる。おそらく湿度が低めに設定しているためで、皮膚表面が徐々に灼けてくる感覚があった。すると、数分経ったところで全身からは大量の汗が流れ出し、呼吸は荒れ、心臓の鼓動も激しくなっていった。

ーーそろそろ出よう。

 僕は立ち上がり、手すりに掴まりながら階段を下りて、体の汗をシャワーで落としてから水風呂に肩まで浸かった。

ーーここ居心地いいな……。

 水風呂はサウナ室の真下の薄暗い空間にあり、視界がやや遮られて周囲との隔たりを感じ、没入感がある構造になっている。水温は18℃でバイブラは無く、とても深くて広いため思わず潜ってしまいたくなるほどだ。
 そこで1分ほど呼吸を整えていると、徐々に身体は鎮められ、次第に脳の働きがゆるやかになっていった。

ーーそろそろ出ようか。

 僕は立ち上がり、浴場の隅に移動して椅子に腰をかけ、壁にもたれかかって大きく深呼吸をした。

「やはり来て良かったな」

 言葉の技術がきっかけで任された今回の仕事は、いろいろと思うところがあった。しかし、今回の仕事がなければこのサウナと出会うこともなかっただろう。いつしか疲労感は多幸感によって上書きされていた。

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「さて、次のサウナはどこにいこうか」

 森の湯を後にした僕は、予定通りの時刻に新幹線に乗り込み、自宅のある東京に向かった。

(written by ナオト:@bocci_naoto)

YouTube「ボッチトーキョー」
https://www.youtube.com/c/boccitokyo

①僕たちは自費でサウナに伺います ②それでお店の売上が増えます ③noteを通して心を込めてお店を紹介します ④noteを読んだ方がお店に足を運ぶようになります ⑤お店はもっと経済的に潤うようになります ⑥お店のサービスが充実します ⑦お客さんがもっと快適にサウナに通えます