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ドライバー遺伝子変異・転座に対する新たなチロシンキナーゼ阻害薬が登場!
●ドライバー遺伝子変異・転座に対する新たなチロシンキナーゼ阻害薬
6/24にグマロンチニブが承認されました!
ハイイータン錠(グマロンチニブ)
●適応:
MET遺伝子エクソン 14 スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
●用法及び用量:
1 回 300mg を 1 日 1 回、空腹時に経口投与する。
●MET遺伝子エクソン 14 スキッピングとは?
MET 遺伝子の一部(エクソン14)が抜け落ちた変異のことを指します。
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国内の肺がん患者における非小細胞肺がんの割合は 88%で、そのうち間葉上皮転換因子(MET)遺伝子エクソン 14 スキッピング変異陽性の発現頻度は 3%程度とされていることから、国内においてグマロンチニブによる治療の対象となる患者数は 3,000 名程度と推定されています。
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●これで日本に使用できるMET阻害薬は3種類に‥
それぞれを使い分けポイントはまだ存在しませんが、今後の使用状況に注目です!
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●METに対する二重特異性抗体が登場予定‥
ちなみにアミバンタマブ(リブレバント®︎)がEGFRとMETの二重特異性抗体になりますが、このMETは単純にMET遺伝子の変異の有無に問わず、肺腺がん細胞の表面に発現しているMETタンパクに結合する抗体となります。EGFRも同様に細胞表面に発現するEGFRタンパクに結合します。これらを同時に行える二重特異性抗体ということになりますね。『あれ?相互排他のルールでEGFRとMETの変異は同時にないのでは?』と思われる方もいるかもしれませんが、イメージとしては大腸がんにおける抗EGFR抗体に近いかもしれませんね。大腸がんでは、別にEGFR遺伝子変異があるかどうか調べる必要はありませんよね(調べるのはあくまでもRASの変異)。EGFRとMETは変異の有無に問わず、常に細胞表面には発現しているんですよね。またADCC活性を有するため、アミバンタマブががん細胞表面に結合するとそこにNK細胞が誘導され、細胞死につながります。
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●参照
肺癌患者におけるMETex14 skipping 検査の手引き
https://www.haigan.gr.jp/uploads/files/MET遺伝子検査の手引き%20v1.0%202020.09.15.pdf
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