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「タスク管理」についてー会社員もそうじゃない人もー(2)

こんにちは。タスク管理とライフハックが大好物のHIMARIです😊

このシリーズでは、私が「タスク管理」についての考えたこと、そして私自身が現在進行形でやっている方法について、複数回に亘ってお届けしています。


🍀前回の記事はこちらです。

前回は・・・
■「タスク管理」について考えたきっかけ
仕事に家事にと日々タスクと妄想に追われる私の思考回路が、恥ずかしながら大暴走している様子をご紹介しちゃいました。

■「マルチ・タスク」についてちょっとだけ本気で考えた
いろいろやりたい病の私は「なんとか上手く時間配分をして、いろいろやりたいことをやりたい!」と思いました。
そこで「マルチ・タスク」についてちょっとだけ本気で考えようと、「マルチ・タスク」が得意中の得意でおなじみの「コンピュータ」先輩のふるまいを見てみました。

■「マルチ・タスク」は早いのか?
「1つの事をやる時間で2つの事が出来ちゃったよ~」という感じではなかったんですね。


今回は・・・
コンピュータ先輩はマルチ・タスクがお得意なのはわかりました。
じゃあ、私も!と思う前に、マルチ・タスクを人間がやるとどうなるのか?と考えてみました。

しばしお付き合いいただければ喜んじゃいます😊


■私たちの日常でのマルチ・タスク

私たちは「Aをやっている間に手が空いたらBをやる」みたいなことを日常的にやっていますよね。
だから人間のマルチ・タスクも、突き詰めればコンピュータの場合と大体同じようなものなんじゃないかな、と思いました。

そこで、試しに「お昼ご飯を作る」について考えてみます。

■例:野菜炒め&インスタントラーメンを作る

シングルタスクの場合

1.野菜炒めを作る
・野菜炒め用の野菜を切る。
・フライパンで野菜を炒める。
・味付けをする。
・炒め終わった野菜を皿に盛る。

2.インスタントラーメンを作る
・鍋に水を入れて火にかけ、お湯が沸くのをじっと待つ。
・お湯が沸いたら麺を入れて煮えるのをじっと待つ。
・麺が煮えたら粉末スープを入れる。
・出来上がったラーメンを器に盛る。
・冷蔵庫からチャーシューを出して切る。
・ラーメンの上にチャーシューを乗せる。

これだと、ラーメンが出来上がった頃には野菜炒めは冷めちゃいます。
順番が逆だともっと悲惨(ラーメンの麺が延び切っている)でしょうね。料理を作り慣れている人は、おそらくこんな作り方はしないでしょう。

マルチタスクの場合

・野菜炒め用の野菜を切る。
・冷蔵庫からチャーシューを出して切る。
・鍋に水を入れて火にかける。
・ラーメンのお湯が沸くのを待つ間に、野菜を炒める。
・ラーメンのお湯が沸いたら野菜炒めを中断。
・鍋に麺を入れる。
・野菜炒めを再開。
・麺が煮えたら野菜炒めを中断。
・ラーメンに粉末スープを入れて火を止める。
・野菜炒めに味付けをする。
・炒め終わった野菜を皿に盛る。
・ラーメンを器に盛る。
・ラーメンの上にチャーシューを乗せる。

こんな感じでしょうか。

「お昼ご飯を作る」という当たり前の作業でも、一応立派なマルチ・タスクじゃないですか!
そしてこれは、パソコンがやっていることとそう大きな違いは無いみたいです。

実際にやっていることは、じーっと鍋を見つめてラーメンが煮えるのを待つ(手は空いているのだからリソースがちょっと無駄)のではなく、
「ラーメンを煮る <=> 野菜を炒める」を交互に高速(?)切り替えしています。

結局、人間だって一度にできることは1つ。
作業の順番を組み立ててスケジューリングし、切り替えながら実行しているだけです。

■複雑なマルチ・タスクを人間がやると、かえって効率が下がる?

上のマルチタスクの例では鍋のお湯が沸いたと見るやいなや、野菜炒めを中断して鍋にラーメンを入れ、また野菜炒めに戻り・・・とやっています。

一見すると時間の節約になっているように見えますよね。
実際、いくらか効率的ではあると思います。
それはラーメンと野菜炒めのスケジューリングくらいなら、それほど深く考えなくてもできる範囲だからです。

それでもちゃんと効率よく実行しようと思えば
・まな板を洗う回数が1回で済むほうがいいな。
・どちらも出来立てが食べたいから、ラーメンと野菜炒めをほぼ同時に作り終えたいな。
などなど、割と細かく複雑な条件の元に、作業の順番とタイミングを決めているのが分かります。
全体を俯瞰して手順を決めるのに、多分、冷蔵庫の前でしばし腕組みをして「えーっと、何から始めようかな」と考える時間が必要だったかも知れませんよね。

ではこれが、もっと複雑でもっと多重のタスクだったら・・・?
三重、四重タスクを短時間で細分化(短冊化)し、どういうタイミングで、どの短冊同士を切り替えたら一番最適かを決める(スケジューリング)のは結構大変です。

前回「マルチ・タスクが効率的なのはコンピュータが早いから」と書きました。

「人間の脳だって早いよ」

それはそうですね。
人間の脳は未だ謎の多い、人類のラスト・フロンティアと言われているようです。その処理能力と反応速度の速さについて疑義を挟むつもりは毛頭ありません(そもそもワタシ、脳のことをほとんど何も知らないし)。

ただ、コンピュータはある種の計算に特化して処理速度を上げています。
つまり「そこだけ早ければ他には余計な事を考えなくていいから」と言われているので、マルチ・タスクがすごく得意なのです。

ですがおそらく、人間の脳はそうではないでしょうね。
脳の立場からしたら、スピードよりも優先していることだってあるでしょう。
そもそも人間ひとりを生存させていること自体、脳にとっては大変なんだと思いますよ(たぶん)。その上に多重タスクのスケジュールを全部覚えていて、ちゃんと順番通りに切り替えるなんて、それはもう「神」。

しかもタスクを切り替える度に「えーっと、さっきここまでやったから~」というように、そこまでの作業を思い出して頭を切り替えなければなりません。

さすがの脳もこれでは負荷が高いし、その結果、体力的にも時間的にもロスが生じてしまいます。
これが「あまり複雑なマルチ・タスクを人間が日常生活でやると、かえって効率が下がる場合がある」といわれる所以です。

つまり「複雑なマルチ・タスクを多用しても、必ずしも作業の効率化には直結しない」と言えそうです。

じゃあマルチ・タスクはダメなのか?

現実にはそうも言ってはいられませんよね。
やることは山盛りあるし「一つのことばかりを長時間やっていられないよ」っていう場合も多々あります。

次回からは「マルチ・タスクを上手く取り入れるために私が試したこと」を書こうと思います。


※本記事の「コンピュータ」はシングル・プロセッサ(CPUが1個)のものを前提としています。
※本記事は実生活における人間のマルチ・タスクを考えるために、コンピュータのマルチ・タスクを引き合いに出しています。実際のコンピュータの解説とは厳密には異なる部分がありますのでご了承ください。また、コンピュータ専門の見地から見て明らかな誤謬や誤解を生む表現がありましたらご指摘いただければ幸いです。



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