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240タイトル売れました!|第1回「五〇〇書店」閉店のご報告。第2回は「岩波新書編集部」を店主にお迎えして、5月開催予定!

「これから読む500冊」をお題目として、代官山蔦屋書店と黒鳥社の共催で2月11日からオープンしておりました、期間限定ポップアップブックストア「五〇〇書店」の第1回が、3月19日をもって無事閉店いたしました。思ってた以上に反響もあり、期間中、ポップアップストア内で、240タイトルの本が売れていきました!ご来店いただいたみなさま、お買い上げいただいたみなさま本当にありがとうございました!

500冊の本をセレクトして販売するというのは、それだけ聞くと大層おおごとのようにも聞こえますが、書店のなかにあっては、ほんの一角を占めるほどの微々たる量でしかないのですが、とはいえ、500タイトルを約3部ずつで1500部ほどの本が、ダンボールに詰まった状態で目の前に横たわると、ほんとに萎えるほどの物量で、店頭で本を並べる作業をいざはじめてみると、やってもやっても終わらない相当にハードな作業なのです。お客さんもだいぶ引けた深夜24時に作業を開始し(代官山蔦屋書店は26時まで営業)、2時間もあれば終わるだろうとタカを括っていたのはとんだ浅はか、入荷した本を全部並べ終えたのは朝6時も回った頃でした。ほんとうに本屋さんの仕事は大変。身に沁みて感じたのでした。

当初から「五〇〇書店」はシリーズ企画として構想したものでしたが、初回のテストケースが想像以上の手応えでしたので、早速、第2回の企画も進むこととなりまして、次回は「岩波新書編集部」から編集長の永沼浩一さんが店主をお引き受けくださり、「これから読む500冊」をセレクトしてくださることとなりました。

社会の動きを睨みながら、常に読者に新しいスコープや視座を提供すべく、虎視眈々と新しい企画のアイデアを練り続ける編集者が、どんな本に興味をもち、どんな視点から社会を眺めているのかを伺い知るまたとない機会となりそうです。岩波書店の刊行物に限らない、広大な本の海のなかから、どんな視点から本が選ばれるのか、興味は尽きません。

5月上旬の開催を予定しております。「これから読む本」を探しに、ぜひお運びください!

若林恵・黒鳥社

【RESULT 結果報告】

【第1回「五〇〇書店」店主:若林恵】の売り上げ結果から、特に売れ行きのよかったタイトルを紹介! 

すばらしい新世界<新訳版>|オルダス・ハクスリー|早川書房
文章心得帖|鶴見俊輔|筑摩書房
予告された殺人の記録|ガブリエル・ガルシア・マルケス|新潮社
誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち|スティーヴン・ウィット|早川書房
音楽嗜好症-ミュージコフィリア|オリヴァー・サックス |早川書房
わたしを離さないで|カズオ・イシグロ|早川書房
歴史を変えた6つの飲物|新井崇嗣|楽工社
隣のアボリジニ|上橋菜穂子 |筑摩書房
厄除け詩集 |井伏鱒二|講談社
木曜日だった男|ギルバート・キース・チェスタトン|光文社
魔法使いの弟子|ジョルジュ・バタイユ|景文館書店
北の無人駅から|渡辺一史|北海道新聞社
亡命者の古書店|佐藤優|新潮社
貧困旅行記 |つげ義春|新潮社
尾崎放哉全句集|尾崎放哉|筑摩書房
日本史で学ぶ経済学|横山和輝|東洋経済新報社
日本のたくみ|白洲正子|新潮社
|トーマス・ベルンハルト|河出書房新社
通勤電車でよむ詩集|小池昌代|日本放送出版協会
帳簿の世界史|ジェイコブ・ソール|文藝春秋
雪の練習生 |多和田葉子|新潮社
正義とは何か|神島裕子|中央公論新社
新編・不穏の書、断章|フェルナンド・ペソア|平凡社
職業としての小説家|村上春樹|新潮社
女ひとりの巴里ぐらし|石井好子|河出書房新社
時間の言語学|瀬戸賢一|筑摩書房
資本主義リアリズム|マーク・フィッシャー|堀之内出版
死者を弔うということ |サラ・マレー|草思社
我々は人間なのか?|ビアトリス・コロミーナほか|BNN出版
夷狄を待ちながら|J.M.クッツェー|集英社
わたしの外国語学習法|カト-・ロンブ|筑摩書房
モラルの話 |J.M.クッツェー|人文書院
ポーツマスの旗|吉村昭|新潮社
ヒトラーに抵抗した人々|對馬達雄|中央公論新社
ハンナ・アレント|川崎修|講談社
ハングルへの旅|茨木のり子|朝日新聞社
ニュー・ダーク・エイジ|ジェームズ・ブライドル|NTT出版
なくてもよくて絶え間なくひかる|宮崎夏次系|小学館
これが人間か アウシュヴィッツは終わらない<改訂完全版>|プリーモ・レーヴィ|朝日新聞出版
コミュニティ|ジグムント・バウマン|筑摩書房
カレーライスの誕生|小菅桂子|講談社
カレーライスの唄|阿川弘之|筑摩書房
アニの夢 私のイノチ |津島佑子|小学館
TN君の伝記|なだいなだ|福音館書店
「読む」技術|石黒圭|光文社
「その日暮らし」の人類学|小川さやか|光文社
〈出雲〉という思想|原武史|講談社
137|アーサー・I.ミラー|草思社
無戸籍の日本人|井戸まさえ|集英社
別れの手続き 山田稔散文選|山田稔|みすず書房
非線形科学 同期する世界|蔵本由紀|集英社
日本脱出記 |大杉栄|土曜社
日本人は何を捨ててきたのか|鶴見俊輔|筑摩書房
日英共通 メタファー辞典|牧野成一|くろしお出版
南方熊楠|鶴見和子|講談社
渡りの足跡|梨木香歩|新潮社
地球にちりばめられて|多和田葉子|講談社
地下水と地形の科学 水文学入門|榧根勇|講談社
断髪女中 獅子文六短篇集 モダンガール篇|獅子文六|筑摩書房
大都会の誕生|喜安朗|筑摩書房
大聖堂・製鉄・水車|ジョゼフ・ギース|講談社
対訳・技術の正体|木田元|デコ
西欧の東|ミロスラフ・ペンコフ|白水社
世界の辺境とハードボイルド室町時代|高野秀行|集英社インターナショナル
水族館の文化史|溝井裕一|勉誠出版
人間の測りまちがい 差別の科学史(上)|スティーヴン・J・グールド|河出書房新社
人はなぜ戦うのか|松木武彦|中央公論新社
抄訳アフリカの印象|レーモン・ルーセル|伽鹿舎
小説、世界の奏でる音楽|保坂和志|中央公論新社
銃と十字架|遠藤周作|小学館
就職しないで生きるには|レイモンド・マンゴー|晶文社
失われた宗教を生きる人々 中東の秘境を求めて|ジェラード・ラッセル|亜紀書房
自己組織化と進化の論理|スチュア-ト・カウフマン|筑摩書房
市場の倫理 統治の倫理|ジェイン・ジェイコブズ|筑摩書房
仕事としての学問 仕事としての政治|マックス・ヴェーバー|講談社
砂漠の修道院|山形孝夫|平凡社
言語が違えば、世界も違って見えるわけ|ガイ・ドイッチャー|合同出版
現代思想の教科書|石田英敬|筑摩書房
記憶術全史 ムネモシュネの饗宴|桑木野幸司|講談社
海も暮れきる<新装版>|吉村昭|講談社
黄泥街|残雪|白水社
ロラン・バルト|石川美子|中央公論新社
ロボッチイヌ 獅子文六短篇集 モダンボーイ篇|獅子文六|筑摩書房
リバタリアニズム|渡辺靖|中央公論新社
ラーメンの誕生|岡田哲|筑摩書房
もうすぐ絶滅するという煙草について|芥川龍之介ほか|キノブックス
ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと|池内紀ほか|新潮社
ぽんこつ|阿川弘之|筑摩書房
プリンス録音術|ジェイク・ブラウン|DU Books
フォークの歯はなぜ四本になったか|ヘンリー・ペトロスキー|平凡社
フェラ・クティ自伝|カルロス・ムーア|現代企画室
ビヨンド・リスク|ニコラス・オコネル|山と溪谷社
ヒトはなぜヒトを食べたか|マーヴィン・ハリス|早川書房
ニュルンベルク合流|フィリップ・サンズ|白水社
なぜ人と人は支え合うのか|渡辺一史|筑摩書房
なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか|ロメオ・ダレール|風行社
ドローンの哲学|グレゴワール・シャマユー|明石書店
トマス・アクィナス 理性と神秘|山本芳久|岩波書店
スパイス、爆薬、医薬品|ペニー・キャメロン・ルクーター|中央公論新社
オリガ・モリソヴナの反語法|米原万里|集英社
エレベーター・ミュージック・イン・ジャパン|田中雄二|DU Books
イスラームの歴史|カレン・アームストロング|中央公論新社
アメリカ音楽史|大和田俊之|講談社

全500タイトルのリストはこちら(有料)▼     https://note.mu/blkswn_tokyo/n/n6725abc856c8