「泣いても何も解決しない、泣くな」と、言われても
「何ですぐ泣くの?」
「泣いても何も解決しないじゃん」
「泣くな」
と、言われた。男性の先輩に。
世の中には色んな人間がいて、それを理解しようともしない姿勢に腹立たしかったし、いつものように言葉を100%受け取ってしまうとその言葉でまた涙が出そうになるので、
「違う!勝手に涙が出てくるんです!」
とわざと明るく笑顔に振る舞った。
近くに同調してくれる女性の先輩がいてくれたお陰でその場は乗りきれた。
私は人よりも泣き虫だ。
辛いとき、悲しいとき、弱ったときに優しくされたとき、痛いとき、切ないとき、感動したとき。
日常で涙が出る場面なんて、山ほどある。
多いときは週に数回、月1は必ず泣いていると思う。
それは私が繊細な性格だったり、感情移入しやすかったり、仕事柄辛いことが多かったりするからだと思うが、1番は性格だろうか。
彼の言い分もわかる。
すぐ泣く女、泣いてる女が視界にいたらうざいとか、こいつは何ですぐ泣くん?、と思うのだろう。
私はすぐ涙が出るのも自覚しているため、なるべく人前では泣かないよう気を付けているし、涙をこらえたことも数えきれないほどある。
私なりに頑張っている。
泣きたくて泣いてないし、泣きたくないんだよ、本当は。
こらえきれず涙が出てしまったときも、泣き声なんて出したことは無い。静かに、目を赤く潤ませてティッシュで押さえて、落ち着かせている。
まず、男女で涙が出やすいかどうかの違いがある。
私の周りの女性の先輩は「仕事が辛くて泣いたことは沢山ある」、と何人も言っている。
しかし、男性の先輩は「そんなことで泣かない、泣くなら辞めればいい、何でそんなことで泣くの?」というスタンスの人が多い。
最後に泣いたのは数年前とか。
強いなぁ、と思う。
でも、その強さは人に押し付けるのは違うのではないだろうか。「強さあって優しさ無し」じゃん、それ。
強さ、って涙一つの話ではない。
色んなベクトルの強さがある。
泣き虫な私にも、違う強さはあると思う。
男性でも映画を見て泣きやすい人もいる。
涙が出る・出ないなんて大人になっても個人差があるんだから、それを分かってくれてもいいじゃないか。
分かってくれなくてもいい、少しでも理解しようとする優しさがあってもいいじゃないか。そうしてくれたら、嬉しいなあ。
あとは、感受性が豊かだとか、HSP だからだとか、調べたら結構考えられる要因はあった。
病気以外の要因は殆ど自分に当てはまっていた。
結構涙が出やすいそこの貴方、
気持ち、わかるよ。涙の分、きっと色々あるよ、得るものとか、感じたものとか、デトックスとかさ。
あまり涙が出ないそこの貴方、
すぐ意思に反して涙が出る人間というのは存在するんだよ。
分かってくれなくてもいいからさ、
放っておいてもいいからさ、
ほんの少しの優しさで見てあげてね、お願いだよ。
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