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<ブルックリン文化風俗アーカイブ記事>トランプ政権下の「移民締出し」政策に拳を突き上げる、移民愛丸出しのエッセイ

(注:あちこちに書き散らかしてきたものをnoteにまとめる作業をしています。記事内の出来事と投稿とのタイミングがズレているものも多々ありますのでご了承ください。)

忘れもしない2016年秋。ブルックリン北部という真っ青(民主党の力が断然強い=リベラル、という意味)なバブルの中でヒラリー政権の誕生を信じて疑っていなかった私達に突きつけられた「トランプ政権誕生」。その直後から都会のリベラルが「まさか実現するわけがない」とタカをくくっていた、アレやコレやの驚愕の「トンデモ政策」の数々がどんどん現実的になってきた頃の怒りと動揺、焦りを綴ったもの。

その「トンデモ政策」とは「移民締め出し」「メキシコ国境に壁を作る」というアレ。

先日の(2022年の)中間選挙では共和党内でのトランプ離れが進んでいることを示す結果となっているが、当時は本気で毎晩「今日のトランプの失言」を振り返るリベラルなニュース番組やコメディ番組で泣き笑いしていたものだ。

そんなトホホな日々を過ごしていた頃に書いた、移民ラブ丸出しの原稿です。


今朝はトリニダット人母とカナダ人父の夫婦の家でコーヒーを飲み、メキシカン移民が作るユダヤの伝統色=ベーグルを食べ、その足でインド人ファミリーの家での誕生日パーティーに娘をドロップしてる間に旧正月で賑わうチャイナタウンにて魚屋のおっちゃんに鯖をさばいてもらった。

ハイチ移民の義父が血と汗と涙を流して手に入れた家に帰れば、昨夜近所のジャマイカンレストランでテイクアウトしたうま〜いカレーチキンとオックステールもまだ余ってる。でも何か胃がもたれてるのでチベット人が経営する近所のヘルスフード屋でグリーンスムージーでも買って飲むか、それともうちのブロックの角にあるレバニーズのレストランでファラフェルサンドでも買うか。あ、コリアンのおっちゃんが修理してくれてる時計をピックアップしなきゃだし、いつものジューイッシュのおっちゃんに靴の修理も頼まなきゃだった。洗濯機が壊れて以来、洗濯物はチャイニーズのおばちゃん達にお願いしている。これを車中で書いてる間、3軒隣に住むジャマイカ移民が横を通り過ぎたが、彼はジェイZをはじめとするトップスターのアルバムジャケを手がけたアートディレクターだ。その妻は東京出身のママ友で、おかげさまでいつもブルックリンにいながらにして日本の地域/世代限定ネタを心置きなく楽しむことができる。

誇張なしにこれが私の日常なのだ。移民がいなきゃ全く成り立たん。
移民バンザイ!移民締め出し、ダメ!絶対!

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