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キャラクター設定(海藤/七瀬)
名前:海藤 秋介(カイドウ シュウスケ)
性別:男性
年齢:28歳
誕生日:11月5日
職業:暴力団
暴力団に所属する男。
仕事で負傷し追われているところで佐波と出会った。「傷が癒えるまで」と匿ったところ、一向に出ていく気配が見られず、奇妙な同棲生活が始まってしまう。仕事一筋の佐波に対して頻繁に食事を作ったりする様子が見られる。見た目に反して世話好きのようだ。
「悪い、少しだけ黙ってろ」
『とても弱い魔女の話』
一人は小さな魔女だった。
特性は「語り部」
知れば知るほど強くなる。そんな魔法。
けれど魔女は無垢だった。
目を背けてはならない。これから全てを知ることだろう。真実を、悲劇を、この物語を。
一人は臆病な魔女だった。
特性は「獅子」
怒れば怒るほど強くなる。そんな魔法。
けれど魔女は優しかった。
恐れてはならない。悲しみを知るがいい、絶望を味わうがいい。怒りとは憎悪にあらず。
一人は
取り返しがつかない話
「お前なんか消えちゃえばいい!」
「本当によろしいですか?」
「あぁ、どうぞ!もう知らない」
「データ初期化中。ファイルを消去しています。絶対に電源を切らないで下さい」
「えっ、ちょっと待って」
「88%完了…92%完了…」
「ねぇ、駄目だって、待ってよ」
「初期化が完了しました」
「ああ…ああ」
「初めまして!私はあなたのパートナーロボです!あなたの名前を教えて下さい」
「ねぇ…本当に消えちゃっ
収まりきらなかった診断SS④
「好きなんですか?」
昼休み。聞き慣れた声が不意に耳に飛び込んできて内心肩が跳ねる。まばたきしながらギクシャクと振り向けば、永源先生がニコニコとこちらを覗き込んでいて。
「あー…っと…?」
「椎名先生いつも食べてますよね、それ」
そう言って軽く指差したのは、自分の手に収まっていた焼きそばパン。思えば、これとオレンジジュースはこの学校に勤め始めてから皆勤賞の代物だったかもしれない。
「…ああ
収まりきらなかった診断SS③
時が止まったかのようだった。
テーブルの箸を持とうと添えられた彼の指先は、そのままピタリと静止して一向に動く気配が見当たらない。
妻と子どもたちは泊まりがけで出掛けており、席についているのは男二人、元敵対関係。いつもより簡素な朝を迎えていた。そんな中で、食卓に並ぶ茶碗に盛られた米や味噌汁、漬物の合間を縫って、亜門の目線がある一点を捕らえている。
「食わないのか」とわざとらしく催促してみれば、目の
収まりきらなかった診断SS②
「パレット。すまないが其処に居られては動けない」
誰かに背中でも撫でてもらいたい昼下がり。家の中をゆったり飛び回っていると、ソファにちょうどよく亜門が座っていたものだから、これ見よがしにその膝に降り立ってやった。少し硬いが別に構いやしない。
しかし、なんとまぁ。やけに困った声を上げるではないか。それが気になってチラリと見れば、どうやら針と糸で服のボタンを留め直している最中だったようで。パレットが