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カミーノ巡礼世界半周の旅。飛行機を使わず日本からアフリカまで

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2018年の6月7月と飛行機を使わずにアフリカまで行きました。
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#スペイン

7人パーティとなる。スイス在住インド人。デンマーク在住イタリア人・ドイツ人・韓国人2人・ルーマニア人・日本人。7月11日

7人パーティとなる。スイス在住インド人。デンマーク在住イタリア人・ドイツ人・韓国人2人・ルーマニア人・日本人。7月11日

ガリシア州へ標高600メートルから1300メートルまで登って、また600メートルまで下る区間。頂上部分が州境で、終着サンティアゴ・デ・コンポステーラが州都のガリシア州に入る。

「ガリシアは天気が安定しない」と聞いていたが、頂上を越えたら雲のような霧に覆われた。

聞き覚えのある声に振り返ると、霧の中から現れたのはオーストリア女性ハイディだった。

約2週間ぶりの再会。前に会ったときは「荷物を軽く

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カミーノ巡礼者にとって特別な場所。鉄の十字架。7月9日

カミーノ巡礼者にとって特別な場所。鉄の十字架。7月9日

巡礼者にとって特別な場所、ルート最高地点の標高1500メートルにある「鉄の十字架」には9日の早朝に着いた。

前日、一緒に歩いていたイタリア人マルコ(25)から、石がカソリック教徒にとって重要なものだという話を聞いていた。鉄の十字架の袂(たもと)に小石を置く風習は千年以上続いているという。

おもむろに小石を拾い上げたマルコが、「これがいい、僕はこれを置こう。君はもう持ったの?」。

「もう用意し

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イタリア人マルコと歩く。7月8日

イタリア人マルコと歩く。7月8日

600mの標高差を登る今日はひたすらゆるい登り。600mの標高差を25kmかけて登る。朝一で会ったイタリア人のマルコと1日ずっと一緒に歩いた。スペイン人が、イタリア人と会話が通じるということをスペイン人からは聞いていたが、イタリア人も同じ意見なのか気になったので聞いてみたところ、マルコは「僕、今回が初めてのスペインなんだけど、言葉が本当に通じるか不安でさ。マドリードに着いた時、パンプローナ行きのバ

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ガウディがカタルーニャ以外で手掛けた数少ない建築物がある町へ。7月7日

ガウディがカタルーニャ以外で手掛けた数少ない建築物がある町へ。7月7日

暑く赤く乾いた道前日分を取り返すように早朝から、暑く赤く乾いた道を40キロ以上歩いた。

アストルガのアルベルゲで、再び再会したビュング(61)と、スロバキアの大学で生物学専攻のフィリプ(21)と彼の友人でスロバキア伝統工芸の藍染修行中のピーター(21)の4人でビールを飲みながら“高齢化社会についての議論?”で盛り上がった。

フィリプ「日本人の平均寿命が100歳超えているって聞いたけど本当?」

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ステンドグラスが美しい大聖堂。今日は旅行気分。7月6日。

ステンドグラスが美しい大聖堂。今日は旅行気分。7月6日。

美しい大聖堂音の響き、淡い光と薄暗い内部に差し込むステンドグラスの色合い。どんなに工夫しても写真には収められない素晴らしさ、ひたすら美しい空間のレオン大聖堂。今回の旅で最高の場所だ。

LEONの現代美術館へ現代美術館MUSACのMUCHOS CAMINOS(英Many roads)展にも行った。巡礼についてのアーティスト視点の展示や、僕の歩いている「フランス人の道」とは別ルートのコマドリ動画が放

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今日も歩き続ける。7月4日

今日も歩き続ける。7月4日

一緒が当たり前になってきた。今日も待ち合わせたわけでもないのに朝からビュングと一緒になった。

大雨が降り出したので予定より手前のレリエゴスに泊まることにした。

ビュングと一緒に自炊しようと話していたが、食材の揃ったマーケットがなかったのでバルでビールとワインを飲んだ。

「独立記念日の今日はアメリカの自宅に家族が集まっている。たぶん妻は飼い犬をトリミングに連れて行った。アメリカのトリミング代は

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今日もビュングと一緒に歩く

今日もビュングと一緒に歩く



40キロの同行歩き出してすぐビュング(61)に会い、サアグンまでの40キロを一緒に歩いた。二日ぶりの再会にして4日目。歩く休むのペースが同じぐらいなのだろう。彼の英語は聞き取りやすいし、こちらの言葉も伝わるから気が楽で一緒にいる時間が多くなる。

今日の写真

大きな街・ブルゴスに到着。6月29日

大きな街・ブルゴスに到着。6月29日

韓国語で話しかけられる29日の午前中に突然韓国語で声をかけてきたのはビュング(61)。やはり僕は韓国人に間違えられやすい。

彼は韓国で生まれ育ち、20年前からアメリカに住んでいる。IT関係の仕事から、長期休暇の取りやすい学校へ職場を変えて10年経つそうだ。

ブルゴスに到着ブルゴスの街はフィエスタ。マーチを演奏に合わせて大勢が練り歩いき、大聖堂の前では民族衣装を来た人が踊っている。

お祭り騒ぎ

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カミーノ巡礼最長距離を歩いた日。6月28日

カミーノ巡礼最長距離を歩いた日。6月28日

ペースがつかめてきた6月28日はアプリ表示距離37キロで、最長を歩いた日になった。1週間を過ぎてペースがつかめて来た。

5時過ぎに起きて、6時台から歩き出すのがいい。実際この時間帯に出発する人が多い。

アルベルゲに朝食がない時は1、22時間歩いてからバルで朝食。

2時間歩いたら休むペースで進み、15時~17時に次のアルベルゲに着く。

シャワー、洗濯、足のケアを済ませて町を散策。戻って夕食を

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ひとりだけのアルベルゲ。6月21日

ひとりだけのアルベルゲ。6月21日

フェリーペと出発荷造りの音は夜明け前から聞こえていた。
ベッドでスマホを見るとNさん(75)からのメール。
「ピレネー越えはきつかったでしょう。無理しないで自分のペースを守ってください」
会社の先輩の紹介で知り合った桶川市に住む植木職人のNさんは、70歳を過ぎてからフランス人の道を前後半2回に分けて踏破している。
「アドバイスどおり小さめのザックにして良かったです!」とメールしてあった返事だった。

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