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(H91) コロナでばれた「IT後進国」日本、向上すべきはITリテラシーだ (2020.7.27) by 永井昭弘 より抜粋加筆しました。

⑴ コロナ禍により、日本が「IT後進国」であることが白日の下にさらされてしまった

ITに疎い人ほどなぜか日本はIT先進国と思い込んでいる。

それが持続化給付金や特別定額給付金の支給にまつわるゴタゴタが連日報道されたことで、ついに広く社会にばれてしまった。


批判の矛先が向かったのはマイナンバーカード。
マイナンバーカードを利用したオンラインによる特別定額給付金の申請でトラブルが頻発しました。

マイナンバーカードの普及率は約15%といわれるが、
オンライン申請の主なトラブルは以下の通り。

①マイナンバーカードとマイナンバー通知カードを混同した

②複数の暗証番号を管理する必要があり、その暗証番号を忘れた。あるいは失効していた

③オンラインで使う暗証番号の再設定のため市町村窓口に行かなければならない

④PCで申請するのにカードリーダーが必要とは知らなかった

⑤申請者の入力ミスが多く、人による目視確認が必要で、郵送より手間がかかる


⑵ ITリテラシーの低さが大問題

利用者が暗証番号を忘れる、入力ミスを頻発することだけがリテラシーの問題ではない。

以下の様々な問題はITリテラシーが低いことに起因しています。
ⓐ自治体側が結局は、人海戦術による目視確認に行き着いてしまった

ⓑオンラインで利用するパスワードの変更を窓口業務にしている


日本のIT事情は厳しい状況です。

ソフトウエアにおいては、海外製品に「丸投げ」であり、
日本国内のベンダーが頑張って売れば売るほど、上納金が外資企業に吸い上げられるのが現実。


⑶ 他者に責任を「丸投げ」せず、一人一人がITリテラシーの向上を

もう一つのITで重要なファクターがリテラシー。


オンライン申請のもたつきを見る限りは、
お寒い状況であることは否めない。

しかし、リテラシーに関しては、
ハードウエアやソフトウエアに比べると、日本がその遅れをキャッチアップしていくことは十分可能ではないだろうか。


ソフトウエアの開発能力を飛躍的に向上させるよりも、
ITリテラシーを向上させ、ITをもっと使いこなせるようになるほうが日本には適しているし、早く効果が出ます。


すべての責任を国がダメ、総理がアホだと他者に「丸投げ」するのではなく、一人一人がITリテラシーの向上に努めるべき。


ITリテラシーに疎い世代は、50歳以上の方。

中国における50歳以上の方は、教育水準が高くない。
中国で大学進学率が高くなったのは、最近の話。

そのため、数年前までは多くの方が現金を使っていました。


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