見出し画像

(F65) 「一流のリーダーほどしゃべらない」-2 (2019.9.7) by 大矢幸世 より抜粋加筆しました。

⑷ どうして、上司ばかりが話して部下が聞くという構図になってしまうのか

やはり上司がそういう状況を助長しているところはあると思います。

上司にとっても部下にとっても一方的な教育が当たり前でしたから、何もしなければ自然とそうなってしまいます。


よほど上司が以下に意識しなければ、難しいのです。
①しっかりと対話する
②部下の思っていることに耳を傾けてみる


⑸ 上司は「いい聞き役」になるべき

——「一流のリーダーほどしゃべらない」というのは、どういうことでしょうか。

「しゃべらない」というのはかなり強い言い回しではありますが、一番伝えたかったのは、
双方向のコミュニケーションが重要だということ。


上司はもうすでに充分、部下に対して話しているなら、
今度は部下からきちんと話を聞かなくてはなりません。
そうでなければ双方向のコミュニケーションは成立しません。

けれどもあまりに部下の話を聞けない。
聞かない上司が多いのです。


上司に最も重要なのは、「聞こう」とするスタンス。


⑹ 「聞く」を身につけるにはどんなことから始めたらいいのか

「聞く」ために、さまざまな要素があります。
以下すべてひっくるめて、「聞く技術」です。
①的確な質問
②答えを促すための相槌
③「私もそうなんです」と、相手に共感を示すこと


その中では、質問が大切です。
Ⓐよく起こりがちなのが、質問のつもりが詰問になってしまっていること。

部下が何か失敗してしまったとき、
「どうしてこんなミスをしたんだ?」と聞くのではなく、
「ミスが起こってしまったのには、どんな理由がある?」と尋ねれば、部下は必要以上に萎縮することはありません。


Ⓑ自分が話す割合を意識的に半分にすることです。

「聞き役になろう」と考えたら、上司はしゃべらないようにします。

「沈黙」をうまく利用するんです。
沈黙が続くと、それに耐えられなくなった部下が自然と話し出すようになります。


聞く技術を考える上で、
上司と部下の関係においてさらに重要なのは、
表情や声のトーン、姿勢といったノンバーバル(非言語的)なものです。

そもそも上司というだけで「立場が上の人」なのに、
険しい顔で、腕を組んで、以下の態度では当然、部下は話しづらくなります。
「話を聞いてやるから、話せよ」


——信頼関係を築くのも、決して容易ではありません。

そのためにも、まずは「聞く」こと。
一番大切なのは、部下のために時間を取るということなんです。

それまで質の高いコミュニケーションができていなかった上司が、「聞こうとする」ことによって、部下の行動は変わってきます。


ある在上海日系企業の総経理の方から以下をお聞きしたことがあります。
「社員と話すきっかけを作れない」

どうやら社員と深い話ができる関係を築けている日本人上司が多くないようです。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp