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(F15) リモートワーク中にサボっていないか、海外のIT企業は「サボり」を気にしない?-2 (2020.5.6) by 新田龍 より抜粋加筆しました。

⑷ 日本企業が従業員を熱心に監視してしまう理由

日本企業の建前は、「全員が社長になれる可能性がある」という平等性を“売り”にしています。

それゆえに、「全員が出世を目指して頑張る」という姿勢が大前提です。

そして、「メンバーシップ」の名の通り、
入社したらその組織の「ファミリーの一員」のごとく扱われます。


ファミリーであるから、
多少仕事ができなくても、また急な景気変動が起きて会社の業績が悪化しても、いきなりクビになることは基本的になく、以下の形で組織内には“温存”される形になリます。
ⓐ賃金据え置き
ⓑ異動や転勤
ⓒ転籍、出向

となると、クビにはなりにくい代わりに、
労働者は企業内の全ての業務に従事する「義務」のようなものが発生します。


結果として、「頑張っていない者」扱いされることを避けるために、会社の命令には素直に従います。

また、周囲の目を気にして権利であるはずの休みもとらず、長時間労働にいそしむ形となってしまいがちです。


すなわち、
これまで私たちが慣れ親しんできた日本型の労働慣行には、以下の点でブラックな労働環境になりやすい要素が含まれている、ということです。

「クビになりにくい代わりに、低賃金、長時間労働、転勤・転籍・出向といった条件を受け容れざるを得ない」

そして、それが以下のことにつながリます。
「業務時間内もしっかり献身的に働いているかを監視してしまう」


このように、以下の両者ではそもそもの土壌がまったく異なリます。
①諸外国:個々人の業務範囲やミッションが明確で、成果が出なければクビになる、という背景が存在する

②日本:個人の業務範囲は柔軟に変化し、成果を出さなくてもクビになりにくい


⑸ 海外のIT企業は「サボり」を気にしない?

「GoogleやMicrosoft等の有名企業は、従業員がサボらないようにどう対処しているのか」という質問にMicrosoftの現役社員が以下に回答をしました。

①結果が全てなので、従業員がどのように会社で過ごしているかはそもそも管理していない

②トップレベルの会社に採用される人はそもそも時間管理や仕事の優先付けに長けている

③モチベーションもプロ意識も高いので、誰も監視していなくても結果を残す事が普通

④サボって結果が出なければその人の責任であり、どこかでその分の埋め合わせをしなければならないだけ


日本企業の社員は以下のようにも言えます。
❶プロフェッショナルとみなされていない
❷個人として尊重されていない
❸雇い主と雇用者は対等でない


だから、「社畜」「給料泥棒」という言葉も生まれます。
以下の言葉を言う日本の経営者もいます。
「遊ばせるために給料を払っている訳ではない」


ブラックな労働環境を改善するには以下です。
「真のプロフェッショナル化」

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