(H34) SaaSはたくさんのツールを使用することにより、管理が煩雑になりコストもかさむ点が懸念-2 (2020.2.25) by Supership group より抜粋加筆しました。
⑷ iPaaS発展の背景
iPaaSの発展の背景には、SaaSの影響もあります。
SaaSとは、「Software as a Service」の略で、
クラウドで提供されるソフトウェアのことです。
SaaSは、
事業者がソフトウェアをサブスクリプション型※で提供します。
※製品やサービスを一定期間ごとに一定の金額(利用料)で提供するというビジネスモデルのこと。
販売される内容は、利用権です。
以下の特徴があります。
①使いたい機能を使いたい期間の分だけ料金を支払って利用できるため、予算の少ない企業にも導入しやすい
②ネット環境さえ整えば場所や端末を問わず、
複数人が同時に作業や編集を行えるため、業務効率化のメリットがある
しかし、SaaSは、
たくさんのツールを使用することにより、以下の点が懸念としてあげられます。
ⓐ管理が煩雑になる
ⓑコストもかさむ
また、複数のシステムを利用するのが当然となっており、以下はすべての企業が直面する課題です。
ⓐ各システム間での連携作業
ⓑデータの分断
ⓒデータの損失や情報の断片化
ⓓシステムの連携ができない
⑸ このようにサイロ化したシステム管理を解消し、業務を効率化するための手段として登場したのがiPaaS
iPaaSは以下です。
Ⓐシステム間での様々な連携や統合を実現する機能を持つ
Ⓑプラットフォームの管理を一元的に集約できるiPaaSもある
Ⓒ新サービスを導入するたびにかかる統合のためのコストや工数からも解放される
⑹ iPaaSを導入するメリット
iPaaSを活用すると、
工数削減や事故のリスクを減少させることができるため、
プロジェクトのアウトプットまでのサイクルを短縮できるようになります。
つまり、施策の実行回数が増え、
トライ&エラーを繰り返すことができるため、スムーズな効果検証が可能になります。
例えば、以下の課題を持っていると仮定します。
「販売管理、在庫管理、購買管理などで複数のツールを運用しており、管理工数がかかっているため一元管理したい」
一元管理するためには、
各ツール間でデータを受け渡すためのプログラムを開発するなど追加対応の必要が出てきたり、データ連携ができたとしても、
データの受け渡しがスムーズにできなければ、運用面でこれまでより大幅な工数がかかってしまいます。
そこで、iPaaSを活用することにより、
オンプレミスとクラウドを包括的に連携させることで、課題を解決できます。
⑺ iPaaSを取り巻く環境
簡単に導入ができるSaaSが普及することにより、
管理するシステムが増え、データの在り処も分散してしまいます。
そういった課題を、
企業として統合管理する方法で解決できる可能性があります。
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