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(E12) 新型コロナウイルスによるリモートワーク加速で、混乱する会社の問題点2つ (2020.2.21) by やつづか えり より抜粋加筆しました。

⑴ リモートワーク導入増加の気配

日本政府の調査では、
リモートワークを導入済みの企業(従業員数100人以上の企業における割合)は、19.1%と少数派です。


リモートワークは以下の観点からも注目度が高まっていました。
①働き方改革
②最近頻発する異常気象による災害への備え
③東京五輪開催時の交通混雑解消

新型コロナウイルスの問題の発生により、
他人事とは言っていられない会社がグッと増える可能性があります。


⑵ 制度はあるのに使えない会社

前述の調査では、
リモートワークを導入している企業で、利用している従業員の割合が5%未満という回答が半数近くを占めています。


⑶ 成功する会社、失敗する会社の決定的違い2つ

リモートワークを導入してうまくいく会社とそうでない会社の決定的な違いは以下です。
Ⓐ「目的の明確化」
Ⓑそれを達成しようとする「本気度」


リモートワークは以下の効果が見込めます。
①出社できない事態を乗り切る
②生産性の向上
③ワークライフバランスの向上
④優秀な人材の確保

目的によって準備すべき環境やルールも、導入の効果をどう評価するのかも変わってきます。
何のためにやるのかを明確にし、経営側と社員の共通認識にすることが大切です。


⑷ 大企業の難しさを克服するには

リモートワークは以下の話をよく聞きます。
「ベンチャー企業ならうまくいきやすいけれど大企業では難しい」

全社員が共通の目的意識をもって必要な行動を徹底するということが、社員の数が多くなるほど難しいからだと考えられます。

その難しさを克服すれば、大企業であってもできるのです。


例えばJALは、
パイロットや接客部門などを除く間接業務を行うスタッフ約4000人を対象にリモートワークの制度を整えています。

2014年にトライアルを始めた時は使いづらい制度だったそうですが、
地道に改善を進め、2018年の上半期には5割以上が利用したそう。


新BATと呼ばれる中国ネット最大手の以下3社がリモートワーク環境を普及させようと積極的に動いています。
・阿里巴巴(アリババ)
・騰訊(テンセント)
・字節跳動(バイトダンス)


各社は以下の機能強化を進めています。
❶アリババ:コラボレーションツール「釘釘」(DingTalk)
❷テンセント:企業版WeChat「企業微信」と会議ツール「騰訊会議」(Tencent Meeting)
❸バイトダンス:企業向けSNS「飛書」(Feishu)


加えて、太っ腹なキャンペーンを実施しています。
❶アリババ:ビデオ会議システムを含むオフィスソリューションを1000万社に無料提供

❷テンセント:企業微信でオンライン会議システムやオンライン問診システムを追加

❸バイトダンス:湖北省の学校や公益組織に対して3年間無料提供

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp