(E77) アフターコロナの教育を考察する (2020.3.27) by 伴野悠佳 より抜粋加筆しました。
⑴ 教育という観点からアフターコロナを考えてみる
前回の内容を深堀りします。
「(E75) 出社はオフ会に?「アフターコロナ」の日本で、働き方や人事はこう変わる」
内容は以下です。
①言語化能力が重要になる
②結果重視の時代になる
③「内気な人」には厳しい時代になる?
⑵ 言語化能力が重要になる
私もチームメンバーとはリモートワークを行っていますが、チャットでのやりとりが中心です。
自分の考えをチャットでまとめる言語化能力は非常に重要です。
文章で相手を説得するための根拠を示すために、
データ・ファクトを読み解き、ロジックを組み立てる能力も重要になってきます。
例えば、
顔を合わせるような会議では十分なデータがなかったり、論理的でなかったりしても、プレゼンのうまさやプレゼンターの雰囲気などで物事が決まるようなことも少なくなかったかもしれません。
ですが、やりとりが文字中心となると、
「見た目」「雰囲気」という強みは役に立たなくなるでしょう。
となると、これから重要な能力は次のようなものとなるでしょう。
①自分の意見を、データ、ファクト、ロジックでまとめる国語の能力
②データを正しく読み取り、意思決定に使える算数や理科の能力
③社会の状況を把握し、将来を予測できる社会の能力
⑶ 結果重視の時代になる
リモートワークでは、仕事のプロセスがほとんど見えません。
ということは、どんなにリモートで頑張っていてもサボっていても分からないわけです。
結果が全て、となります。
⑷ 重要な「感情」のこと
チャットだけのコミュニケーションだと「感情」が伝わりにくい、という弊害があります。
仕事だから感情を伝えないのは当たり前、なのではありません。
感情が共有されないと、以下のようにと良くない影響もあります。
①相手を論理的に攻撃したくなる
②自分の保身に走ろうとする
顔が見えない状態で仕事をしているからこそ、以下のことが重要になってきます。
「積極的に感情をシェアする」
⑸ アフターコロナを見据えた教育まとめ
アフターコロナの世界で必要な能力を身につけさせるための教育が重要と考えます。
具体的には、以下の能力を意識的に身につけられるようにしたいと思っています。
①自分の意見を、データ、ファクト、ロジックを使ってまとめられる言語化能力
②成果にフォーカスし、結果を効率よく出せる能力
③感情を共有する能力
日本人同士だけで、“あうんの呼吸“でずっと仕事をしてきた日本人の多くは、言語化能力が劣っています。
私も仕事で使用する連絡手段は、
WeChatを含むテキストコミュニケーションが全体の90%くらいになっている気がします。
中国人などの他の国籍の方とは、言葉で正確に伝える必要があります。
言語化能力はグローバル化への第一歩です。
私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp