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(I66) マレーシアを侮る日本人が驚くコロナ後の日常。意外にハイテク先進国の新常態はこんなに凄い (2020.8.17) by 海野麻実 より抜粋加筆しました。

⑴ コロナ後の「ニューノーマル」が世界で取り沙汰されるなか、東南アジアで急速な勢いで進展を見せているのが、いわゆる「リープフロッグ現象」


既存の社会インフラが整備されていない東南アジアなどの新興国において、
スマホなどが急速に普及することで、先進国が歩んできた技術進展を一気に飛び越え、多様な最先端のデジタルサービスが発展することを指します。


東南アジアでは、今やオンラインショッピングでも、
「パソコンよりスマホ」を利用するという、いわゆるスマホネイティブ世代が多く、日常生活のあらゆる側面でデジタル化が浸透してきています。


⑵ 人口の125%に当たる携帯端末契約数

マレーシアは、
人口の125%に当たる4000万の携帯端末が契約されているモバイル国家です。

デジタル化を促進するために、政府と民間企業が、
それぞれ12億リンギ(約300億円)を拠出する半官半民のファンドを設立。


その上で、政府主導でデジタル化推進のための施策を次々に打ち出しています。

①ギグ・エコノミー(ネットを通じて単発で仕事を請け負うなど)の活性化に向けて7500万リンギを拠出。

②7億5000万リンギを投入し、電子決済の促進を目的とする「E-PENJANAプログラム」を設立。
Eウォレット利用者に対して、1人当たり50リンギを支給。

③自宅からのリモートワーク促進策の一環として、
会社からPCや携帯電話を支給。
リモートワークを義務づけられた従業員に対して、月給5000リンギ分の所得税控除を可能とする。

④午前8時から午後6時までのネット接続は、1ギガバイトまで無料。


⑶ 政府が旗振りをしての急速なデジタル化が進むマレーシア

コロナ後の“ニューノーマル”において、
マレーシア国民が直面する日常生活での変化は以下です。

①AI技術を活用した自動体温検査

AI技術を活用した「顔認証デバイス」と「高速体温測定システム」などを設置することで、
入館者のマスク着用有無や体温チェックなどを迅速化させる試みは、至るところで見られます。


②「QRコード」かざしてレストラン入店

マレーシア政府は、
感染者の追跡調査を確実に遂行させるために、レストランやスーパーマーケットなどの入店前にも、個人情報を記録することを求めています。


③QRコード利用が浸透

各レストランや店舗ではQRコードにアクセスして、
必要情報をスマホから簡単に入力できる独自のシステムを次々に構築。

システム構築の金銭的余裕がない小さな飲食店や屋台でさえも、白い紙に印刷した“手作り”のQRコードでデジタル化対応を始めるなど、
いかに、国民生活にQRコード利用が浸透しているかが浮き彫りとなっています。


マレーシアでも、リープフロッグ現象。

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