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(F32) 「リモートワークは信頼貯金すり減らす」コロナで全社在宅のfreeeが取り入れたある方法-1 (2020.4.17) by 滝川麻衣子 より抜粋加筆しました。

⑴ 日本企業の99.7%を占める中小企業を対象にクラウド会計サービスを提供するfreeeは全社的な在宅勤務に切り替えている

「リモートワークは信頼貯金を使うことになる」と話す佐々木大輔社長に、withコロナ時代の働き方について聞きました。


freee社は3月2日から全社リモートワークを続けています。

リモートワークでの業務はそれまでの「信頼関係の貯金」を使ってやることになるので、
時間が経過するに連れて、やはり疲弊していく面はあります。


社内から以下の声は生じています。
①リモートワークは寂しい
②うまく気持ちを表現できない

特に新入社員など新たなメンバーとチームを構築するのは、
それまでの信頼貯金部分がないため、やりづらい面があるのも事実です。


新型コロナウイルス感染拡大は国難レベルだと捉え、早くに全社リモートに切り替えました。
こうした危機の下でも業務を続けていくためには、必要なことだと考えたからです。

とはいえ普段は、完全リモートワークを推奨はしていません。
会社は信頼関係を築きながら回していくことが必要で、
完全リモートではそれが難しい。

長期的に続けていくことではないと考えています。
そんな中で1ケ月あまりやってみて、今は「なんとか回せているよね」という状況です。


⑵ 信頼貯金を減らさないために雑談が重要な理由

リモートワーク体制下での具体的な工夫としては、
雑談だけが目的のミーティングを全社ルールにしたことです。

業務の話だけをするのではなく、
雑談をどう作っていくかは組織にとってかなり重要です。


リモートワークは自然と、「信頼貯金残高」をすり減らしていきます。
①話さない・表情が見えないことで、相手が今忙しいのか余裕があるのか分からない

②仲間に協力要請することや相談・依頼することが自然と減る

③何かトラブルが起きたりすると、信頼貯金はもっと減っていく


だから、日頃から「雑談」という形でコミュニケーションを取っておくことで、仲間の今の状況、価値観や働き方を自然と理解することが必要です。

貯金をまた少しずつ増やすためです。
これによって自然と助けを求めやすくなるし、「あの人に相談してみよう!」といった連携のきっかけにもなリます。


「雑談もするようにしてください」程度では、
やらないチームはどんどんやらなくなリます。

組織として雑談を「仕組み」で担保することにしました。
それが、全社ルール化の背景です。


中国人の方に多い行動傾向は以下です。
❶できないことでも、まずは挑戦してみる意識が⾼い
❷その反⾯、マメな報告や進捗管理といった点は、苦⼿な⼈が多い

そのため、ブラックボックス化しやすいリモートワークでは、より自発的に情報発信させることや、情報共有させる仕組みが必要です。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp