(E63) HRテック(採用管理、人事・配置、育成・定着)-4 (2020.2.17) by BiZHINT より抜粋加筆しました。
⑼ HRテックのカテゴリ
Ⓐ採用管理
HRテックの中で、今後市場規模が拡大していくとされているカテゴリが採用管理です。
採用管理システムでは、採用活動に必要な作業を自動化、大幅に効率化できます。
①求人の詳細内容の設定、編集・公開機能
②候補者・進捗管理機能、求人媒体・SNSからのデータインポート機能
③候補者・社内とのコミュニケーション機能
④分析・レポーティング機能 など
採用活動に関わる関係者に優れたユーザー体験を与えることが重視されており、今後の採用活動を大きく変化させると期待されています。
たとえば、Donutsが提供する「ジョブカン採用管理」は、
業界最安値クラスの月額8,500円から利用でき、求人サイトとの連携が可能です。
Ⓑ人事・配置
タレントマネジメント (人材の最適配置)に大きな効果をもたらします。
①給与・勤怠状況などの基本情報の管理
②評価の内容といった人事データ管理
③パフォーマンスを管理する人事考課
④目標管理
この分野で注目されているのが米国の「Workday」です。
日本では2015年サービスを開始。
人事データは、 望ましくない離職を防止するといったことにも活用可能。
AIや機械学習によって以下の機能が登場しています。
①離職の可能性が高い社員を特定
②未来の離職率やパフォーマンスを予測
③アラートを出す
たとえば、「Oracle HCM Cloud」は、
従業員の以下の情報により、社員それぞれに適したモチベーション向上のポイントを提示してくれます。
ⓐ出退勤時間や残業時間
ⓑ有休の取得回数
ⓒ本人の健康状態
ⓓ周囲との接し方
これらの分析は以下が期待できます。
①優秀な人材の離職を防ぐ
②採用・育成コスト削減
③社員の体調・メンタルヘルスに改善を実現
④良好な職場環境の構築
⑽ 育成・定着
「従業員サーベイツール」はより高頻度、リアルタイムに近い形で実施ができます。
メールやチャットによって、以下のような従業員の声を抽出でき、回答結果を集計・分析することで、 個人や部署・チームごとのエンゲージメントを指数化 。
ⓐ自己裁量の可否
ⓑチームの相互理解
ⓒ従業員の成長に対する実感
過去に蓄積したデータから、
「どう分析し、どう課題を抽出すべきか?」まで踏み込んで実施することも可能です。
組織開発のプラットフォームである「GLINT」は、
以下の方法より人事担当者や現場マネージャーが採るべき打ち手を提案してくれます。
①エンゲージメント状況の可視化
②従業員エンゲージメントを高める要素を特定
ITによって人事領域でできることが増えれば増えるほど、
「強い人事」のいる組織と、そうではない組織の差が開く時代に成りつつあると言えるでしょう。
今までの属人化された組織作りが進化しそうです。
私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp