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(I70) インドは欧米企業や中国企業の手垢がまだついていない、最後のフロンティア-2 by 繁田奈歩 より抜粋加筆しました。

⑸ 目覚める巨象

インドは、13億人の人口を抱え、
「眠れる巨象」と呼ばれます。


インドが成長の波に乗っていることは事実。
2017年のインドのGDPは、
中国の2006年前後の水準に近いため、インドと中国とは10~15年くらいの開きがあると考えるのが分かりやすい。


インドは、
20年ほど前は「荒野」という表現がぴったりだったデリー近郊のグルガオン地区は開発が進み、一大商業地に様変わりしました。

街は拡大を続けており、
いずれデリーとグルガオン地区を中心としたインド首都経済圏は、東京を抜いて世界一の人口を抱えるエリアになると見られています。

しかも、同様な変化はデリーにとどまらず、
ムンバイなどインドの主要都市でも起きています。


地方都市が拡大進化するスピードも速い。
2035年までに最も成長する世界の上位10都市はいずれもインド国内にあり、人口が100万~500万人規模の都市が急成長しそう。

100万人を超える都市がインド国内には数多くあり、さらに大規模化していくことは、
スマホやネットを基盤とする新しいサービスが急拡大する可能性があることを示唆しています。


⑹ グローバル市場へ、注目すべきは「内面の変化」

インドの友人とそんな話を最近したことがあります。
「過去20年におけるインド最大の変化は何か」


インドを表面的に見れば、車は平然と逆行してくるし、バイクは3人乗り、4人乗りが当たり前。
整列しないから行列はぐちゃぐちゃ。

結婚前の男女交際には否定的で、女性の飲酒や男女問わず両親の前での飲酒は避けるべきだとされる。タブーや不文律のようなものも多数存在しました。

普通に新聞の1面をにぎわしていたのは2008年頃、
たかだか10年前のこと。


では、インドの何が変わったのか。

個人的に大きく変わったと感じるのは、
人々の価値観。

今でも上述のような伝統的な価値観は存在するが、
少なくとも都市部ではあまり強調されなくなった。


インドは、
イノベーションが起きやすい環境の中で新しい産業が育ち、新興企業が隆盛し、さらに人材供給ハブとしての役割を強めます。


Googleが、今後5年から7年で100億ドルを
インド市場に投資すると発表しました。

アマゾンもFacebookも、インドへ投資を増やしてます。


GoogleのCEOはインド系アメリカ人ですが、
俺のアイデンティティはインドだからインドにいくぞ!ってことはなさそうです。

やはり、13億人の超大市場!
欧米企業や中国企業の手垢がまだついていない、
最後のフロンティアだからです。


インドは、2030年に世界第三位の経済大国になるといわれています。
❶5億人以上がネットを使う
❷4億5000万台のスマホが使う


2030年のGDP予想:1位中国、2位米国、3位インド

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp