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(E76) アフターコロナの人事評価はプロセスや姿勢の評価ではしにくくなり「結果勝負」に-2 (2020.3.19) by 曽和利光 より抜粋加筆しました。

⑷ プロセスや姿勢の評価はしにくくなり「結果勝負」に

リモートワークをすることで、
頑張りや努力、途中のプロセスなどがブラックボックスになります。

これを言語化して逐次伝えることはできますが、現実的ではないでしょう。

当社でもリモートワーカーにいちいち「今何してる?」とか聞きませんし、詳細な日報とか、管理や評価をするためにしか使わないようなことはさせていません。


ですから、
彼らがどんなことをしているかは全くわかりません。
わかるのは、仕事の結果だけです。

そのため、今後の評価はより結果勝負になりそうです。
このことは能力や努力が成果の差に反映されにくい仕事など、すべての仕事に対して良いこととは言えないかもしれません。


⑸ 「内気な人」には厳しい時代になる?

社内で自分のイメージ作り、「セルフブランディング」の重要性が増すかもしれません。

リモートワークでは、
「陰徳を積む」ような仕事をしていても誰も気づいてくれません。


自分がやっていることを積極的にアピールしていかないといけません。
アピールしないでいれば、いいことをしても気づかれないままでいるかもしれません。

縁の下の力持ち的な仕事をしているような内気でアピール下手な人にとっては、厳しい時代になりそうです。


⑹ 成果を出さず「評判だけ高い人」を炙り出すことに

リモートワーク化は、以下のようにメリットも多いために「アフターコロナ」でも継続は必至でしょう。
①移動の負荷の軽減
②集中して仕事ができる


一方で、結果しか見えない中での評価をどうするかを検討しなくてはなりません。
ⓐ皆が言語化能力を高めなければ、コミュニケーションロスも起こるでしょう
ⓑ仕事をしている人よりも、アピール上手な人が評価されるようなことにならないような工夫も必要でしょう

ただ、これらの問題点を乗り越えれば、以下の人を炙り出すことにもなります。
①雰囲気だけは仕事をしているが、実際には何の成果も出していない人
②評判が高いだけで中身がない人


そうなれば、組織にとって本当に貢献している人がわかる世の中になる可能性も大きく、結果として生産性の向上につながっていくのではないでしょうか。


アフターコロナでは、働き方が大きく変わり、リモートワークが増えてきます。
日頃、上司が直接部下を見て評価していた部分が多かったため、人事評価制度も変わると感じます。

❶見えやすい部分:KPI、成果物
数値的なもの、目に見えるもの

❷見えにくい部分:プロセス(仕事のやり取り)
さらにブラックボックスになるため、社内の情報共有がより重要になる

❸新しい部分:会社への貢献度
「陰徳を積む」ような仕事を減らすためにも、もう一つの評価指標として考える

逆に、上記の数値化が可能になれば、
公平に評価できる可能性も高まります。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp