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(E58) 日本におけるHRテックの今後の可能性について徹底解説-1 (2019.6.26) by カシオヒューマンシステムズ より抜粋加筆しました。

⑴ HRテックが生まれた理由

最近、「○○テック」と称したサービスの開発が盛んにおこなわれており、急速な勢いで発展を遂げています。
従来からの業務とテクノロジーの掛け合わせによって、新たな価値をもたらそうとしています。

その中で人事領域での「HRテック」では、
AIやクラウドの活用や、ビッグデータの解析などによって以下を目指すサービスが開発されました。
①採用・育成・評価・労務などの領域での効果的な利用
②質の向上


タレントマネジメント領域におけるサービス開発はその一例。
企業の抱える「有望人材」がどのようなスキルや能力を持っているのかを把握し、そのパフォーマンスを最大化するための人材配置や教育までも、ITで検討できるサービスが生まれています。


⑵ HRテックの導入が急速に進んでいる主な理由は以下の3つ

①日本における労働力人口の減少

2017年度の「将来推計人口」から将来の労働力を推計すると、今後は年々減り続け、2065年には6割程度にまで減少をすると言われています。

将来を見越してその労働力を補うしくみが必要となってきます。


②今後の企業経営の重要なキーワードの1つが生産性の向上

企業の発展のためには、今の業務をより少ない人数で行える工夫をしていかねばならない。

そのために、労働環境の再構築、
つまり、『生産性の高い働き方』への転換が必須課題となリます。

HRテックが、それを解決するために欠かせない存在となってきています。


③働き方改革やダイバーシティ、優秀な人材確保

企業が競争優位に立つために、以下が経営者にとって最重要課題となっています。
「いかにして優秀な人材を獲得し続け、活躍してもらうか」


働き方改革による企業ブランド向上を実現し、国内だけではなく、世界中から優秀な人材を獲得していくことは欠かせない動きです。

多様な雇用形態を支えるために新しい管理システムは必要で、
優秀な人材を見極め、適切な配置を行っていくためにもデータの力はますます重要となリます。


⑶従来の人事業務

年功序列の考えに基づいた「職能給制度」を採用してきた日本企業において、従来の人事業務は「人による感覚」や「慣行」で行われていた領域でした。

正確な能力の把握や人材分析を行わなくても、昇進時期などがおおよそ決まっていたため、
HRテックのように新たな技術の導入には遅れがちとなり、計画性に欠けていた部分もあリます。


しかし、以下により人材の正確な把握を行い、より最適な人材投資を行うことが必然となりました。
①企業の海外進出
②M&A
③労働力の多様化


昨今の厳しい競争社会の中で、
勘と慣行のどんぶり勘定的に経営する時代から、データ力でスマートな経営をすることが必然な時代になりました。

人事もデジタル情報武装の時代です。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp