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(E40) 新型肺炎による在宅勤務の急増。コラボレーションツールは本当に成長できるのか (2020.2.13) by 深響 より抜粋加筆しました。

⑴ 春節休暇明けの1月24日、在宅勤務する人が全国で一気に増加

アリババとテンセントのコラボレーションツールである「釘釘」、「企業版WeChat」にアクセスが集中し、サービスが一時不安定になりました。

このような緊急事態に際し、複数のIMサービスが一時的に無料化またはアクセスの権限を開放するなどしました。



⑵ 共同作業ツール・ソフトウェアを分類しました

①総合コラボレーションツールは以下。
Ⓐ企業版WeChat
Ⓑ釘釘
Ⓒ飛書(FEISHU、海外版Lark)


②文書共有ツールは以下が主流。
Ⓐ騰訊文档(docs.qq)
Ⓑ金山文档(kdocs.cn)
Ⓒ石墨文档(shimo.im)
ⒹGoogle Doc
Ⓔエバーノート(evernote)


③会議ツールは以下。
Ⓐ騰訊会議(Tencent meeting)
ⒷZoom


④タスク管理は以下。
ⒶTrello
ⒷTower
ⒸTeambition


⑵ 現在の状況に対応するため、コラボレーションツールを運営する企業のほぼすべてが休日出勤

テンセントの関係者によると、
1月25日には運営チーム全員が職場に戻り、24時間態勢でサービスを提供し、メンバー募集も随時行っています。


飛書では、24時間態勢のカスタマーサービス電話を開設しました。
開発チームも24時間態勢で勤務しており、それでも時間が足りません。

コラボレーションツールの乱立は、
現在の特殊な状況に置けるアクセスとニーズに応えるためですが、
長期的に見ても、目下の争いが各社のサービスの認知度とユーザー数を決めると考えられます。


⑶ 発展の好機か

以下が成長のチャンスになっているのは確か。
①新型肺炎による休暇延長
②リモートワークの増加


各社がサービスの無料化を進めたのは公益のためであると同時に、新規ユーザーを獲得するためでもあリます。

しかし、大半の企業は、
WeChatあるいは、同じテンセントのSNS「QQ」と、Officeツールを組み合わせるのが一般的。

日常作業はこのような環境で十分対応できるため、ユーザーの習慣を変えるのは困難。


例えば、上司が文書をローカルに保存したいため、
リンクではなく電子ファイルの提出を義務付けることがよくあるといいます。

すでにコラボレーションツールを使用し、SOHOの環境で働く人たちにとっても、まだまだ不便です。

報告、連絡や効率が不安定なため、
企業が時間をかけて形成した管理、組織、コミュニケーションの習慣を変えることができないのです。


アフターコロナ時代に適した働き方にするという課題には、以下の順序でやるべき!

❶社員の意識を変え、習慣を変える
❷ワークスタイルの変革(仕事のやり方を変える)
❸デジタルツールの導入

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp