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(F95) 「俺の時代は終わった」新型コロナで揺れる管理職たち-1 (2020.6.9) by 河合薫 より抜粋加筆しました。

⑴ 以下にボヤくのは某大手企業に勤める50代の男性管理職

「今のうち早期退職した方がいいのかなぁって。
管理職とか……よく分からなくなってしまって。
私みたいな人、結構、いるんじゃないですか?」


彼も、新型コロナ感染拡大防止策で広まった“新しい働き方”に戸惑う管理職の1人。

「も」だの「1人」だのとしているのは、
似たような話を、同じような立場の人たちが、口にしていたからにほかならない。


管理職たちが以下を考え始めました。
①「俺って、なんだっけ?」というぼやけた感情と、「次に行くべし」という前向きな感情
②少々言葉は悪いが「カネの損得」とで、「この先ど~しよっかなぁ」と身の振り方


⑵ テレワーク自体は歓迎しているが……

「テレワークもZoom会議も、別に反対してるわけじゃないんです。
むしろどんどんやった方がいい。

その半面、在宅勤務を続ける中、たまに会社に来ると、不思議と開放感があって効率が上がる。
いっそのこと週休3日にしてもいいんじゃないか、と思ってるくらいです。


ただね、こういう話をすると、メディアってすぐに『おじさんたちが出社派で、若い人は在宅派』って世代間の意識の違いにしがちでしょ?

ちょっと待て!って感じなんですよ。
若い人の中にも、テレワーク反対派、結構います。


⑶ 私には、部下が50人ほどいます

部下を育てるのって、結構面白くてね。
新しい仕事やちょっと難しい仕事を任せると、思いも寄らないやり方でチャンレジするなど、だんだんと成長するのが楽しかった。


「ところが今回のコロナで、テレワークとかZoom会議やるうちに、部下とか上司とか、管理職とか、なんだったのかなぁと思うようになってしまったんです。
何なんですかね、この感覚。

当然、今までの評価方法ではテレワークにはまらないので、完全な成果主義にならざるを得ないでしょう。

そうなれば、部下自身に自ら動いてもらわないと困る。
今までのように周りがサポートして、どうという話じゃなくなるわけです」


⑷ 管理職も、今までとは違う形になるでしょう

本来なら、そこに自分も率先して加わっていくべきなのかもしれません。

でも、もういいな、と。
自分たちの出る幕じゃないのかなぁ、と思っちゃうわけですよ。

意識の高い人たちは、『いくつになっても学び続けなきゃダメだ』と言いますよね。

でもね、学ぶ努力にも、動機が必要ですよね?
その動機が湧いてこない。
もうどうでもよくて、会社の外でどう生きるかに自分の意識が移ってることに気がついちゃったんです。


おそらく会社の状況からいって、希望退職を募ると思います。
なので、会社が払えるうちに早期退職した方がいいのかなぁと思い始めています。

なんかこの年になると、機動力ってホント落ちますね。
私みたいな人、結構、いるんじゃないですかね?」

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp