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(E84) 「コロナ発生源」武漢にスマートシティ構想-2 (2020.4.17) by 中島嘉一 より抜粋加筆しました。

⑶ 「コロナ発生源」武漢にスマートシティ構想

ーー武漢では「アフターコロナ」に向けた企業の動きが活発化していると聞いていますが?

中島氏:
テンセントは、すでに医療分野に進出しており、
国家AIプロジェクトとなっている医療画像分析や診断補助機能「騰訊覓影」など、医師向けサービスを広く展開しています。

2月末には、中国でコロナウイルス防疫研究の第一人者である、鍾南山氏のグループと提携しました。

ビッグデータ、AIを駆使した共同研究室を設立し、コロナウイルスの制圧にあたっています。

テンセントは、
武漢をスマートシティ化すると4月に表明し、鍾南山氏グループともさらに提携を深めています。


ーー中国は世界に先駆けて「アフターコロナ」に向けた動きが加速していると言われています。

中島氏:
都市封鎖された武漢の市民を餓えから救ったのは、
「餓了蘑」「美団買菜」「京東買菜」「毎日優鮮」などの食品・生鮮食品デリバリー企業でした。

これによりデリバリーが、市民にとってのライフラインだと認知されるようになりました。


⑷ ITの2大巨頭はコロナを追い風に業績好調?

ーーコロナによって消費の冷え込む国々から、越境ECで中国市場を狙う企業が増えているそうです。

中島氏:
中国越境ECの利用者は以下の見込みです。
2018年は、1億100万人
2019年は、1億5400万人
2020年は、2億3200万人


中国トップ・プラットフォームである「天猫国際」には、この3ヶ月で20万を超える新商品が掲載されました。
これは前年比327%のペースです。

「天猫国際」には、現在78の国と地域から2万2000のブランドが出店しています。
中でも消費が冷え込む欧米の高級ブランドの出店が増えています。


ーーアフターコロナに向けた中国企業の業績見通しをお願いします。

中島氏:
今後の見通しですが、第1四半期決算を発表したのは家電業界くらいで、まだ何とも言えません。

家電業界はほとんど大幅減益になっています。
しかし、IT大手の決算にコロナウイルスは、それほど悪影響が無い見通しです。


例えばアリババの場合、
主力の国内ネット通販事業は、3月には正常な状態に回復したようです。

「天猫国際」と「釘釘」は、コロナウイルスが追い風になり絶好調です。


テンセントは、
2019年12月のニンテンドーとの提携、「Switch」の新発売が結果的にグッドタイミングとなりました。

スマホ用の看板ゲーム「和平精英」は、
春節期間のデイリーアクティブユーザーは1日約1億人を記録。


ユーザー数が急増。
❶釘釘:最大1000人のチャット。
1月1日~2月21日まで、2610万人→1億5000万人
ネット授業で5000万人が利用

❷企業WeChat:最大300人の利用可(有料)
562万人→1374万人

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp