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(H36) MDMのためのデータベース統合、現場から抵抗されても成功に導くには? (2019.10.3) by 畑邊康浩 より抜粋加筆しました。

⑴ データの活用機運が高まる中、マスターデータ管理(以下、MDM)に着手する企業が相次いでいる

システムのサイロ化に起因するデータ品質の低下は、
分析精度の格段の低下を招く厄介な問題です。


MDMによるDB統合は、
この問題を打開する効果的な策となります。

ただし、MDMは利益を直接的に生み出す活動ではないために、導入に際しては現場の抵抗に遭いやすい。


⑵ MDMの実践が困難なこれほどの理由

データ活用の推進において、何よりも重要になるのが以下です。
「データ品質」

いくら分析手法に知恵を絞っても、
データ自体の信頼性が低い場合の成果は、推して知るべし。 


今、MDMに乗り出す企業が相次いでいます。

社内には部門ごとにいくつものデータベース(DB)が存在するが、
それらのほとんどは最適化の過程でデータ形式が変わり、また、二重入力や誤入力なども相まって、データ品質が低下しています。 


MDMの狙いは、
それらを改めて統合し、一元管理の仕組みを整えることで、データ品質を抜本的に向上させることにあります。 


ホワイト氏は説明します。
「ただし、MDMに着手しながらも、道半ばで断念する企業も実のところ数多い」

その一番の理由は、
MDM自体が極めて困難なプロジェクトであることです。 


「そもそも現場は現状のDBに不満を抱いていないことに加え、MDMによって、DB利用に新たな制約が生じる可能性もある。

これでは現場が、MDMに反発するのも当然。


しかも、MDMは各部署に最適化されたDBを統合するという技術的に困難で、長い期間を要す取り組みです。

周到な事前準備を抜きには、MDMの完遂はおぼつかない」(ホワイト氏) 


⑶ プロジェクトの円滑化にトップダウンのサポートは必須

ホワイト氏がMDMプロジェクトの成功で不可欠な要素に挙げるのが以下です。
「トップマネジメントの支援」


MDMはデータ活用によって、従来は困難だった新たな価値を創出する下準備ともいえます。
「ただし、短期的な利益を優先する現場には、その意義をなかなか理解してもらいにくい。

こうした状況で作業を推し進めるには、トップダウン型の絶対的かつ強力なリーダーシップが不可欠」(ホワイト氏)。 


ホワイト氏は以下に言います。 
「その上で、MDMの様式を理解し、統合のシナリオを描き、着実に遂行するというのが、あるべきMDMの進め方」


各社員に点在化する情報が、一元化データベースになるのが望ましい。
❶信頼される正規データ
❷最適化され整理されたデータ形式
❸企業名別に自動仕分けされている


後から最適化したり、整理するのは、
面倒なので、誰もやらない。
まして、全社員に対しては尚更やらない。


最初の入力時に、上記ができる形(MDM)が望ましい。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp