(I08) サイボウズ流1on1ミーティング「ザツダン」とは? by 竹内義晴 より抜粋加筆しました。
⑴ 近年、ビジネスシーンで1on1ミーティングがにわかに注目を集めている
1on1は、
リーダーとメンバーが「1対1で対話をする」ミーティングです。
サイボウズは、かつて離職率が28%の時代があり、
副社長の山田理が取り組み始めたのが以下でした。
「一人ひとりと1対1で話す」
⑵ 1on1ミーティングとは?
1on1は、リーダーとメンバーが「1対1で対話をする」ミーティングです。
一般的には1回30分、週1回~月1回の周期で行われています。
話す内容は「これ!」と明確に決まっているわけではありません。
仕事上で起こる問題や悩みをリーダーとメンバーが共有する時間に当てたり、仕事をよりよく進めるために、現状や理想を確認し、ギャップを明確にすることによって、行動を支援したりします。
⑶ 目的は、主に「部下の人材育成」
サイボウズで行っている1on1は、「ザツダン」と呼びます。
ザツダンはその名の通り「雑談」でよく、なんでも話して良い時間です。
サイボウズのザツダンと、一般的な1on1には、
次のような位置づけの違いがあります。
一般的な1on1は、
メンバーの悩みを解決し、成長を支援するために、
コーチングやカウンセリング、ティーチングなどの中間的な位置づけです。
サイボウズのザツダンでは、
それほど「メンバーの成長を促そう」としなくてもよく、
コミュニケーションの量を増やし、メンバーの状況を知ることを主体にしています。
⑷ ザツダンは誰のためにあるのか?
面談は一般的に、「評価」が伴うもので、
その主体は「リーダー」にあります。
一方、ザツダンの主体は「メンバー」にあります。
メンバーが抱えている問題を解決し、仕事がスムーズに進められるようリーダーが支援します。
ザツダンでは、仕事に関することはもちろん、
プライベートに関することも話すことができます。
プライベートで心配事があると、
仕事に対する意識にも変化があるものです。
メンバーの状況を知り、問題を一緒に解決していくのが「ザツダン」です。
⑸ ザツダンについて、多くの社員から次のような声が上がる
①メンバーにとって
・仕事の悩みをリーダーと共有できる(一人で悩まずに済む)
・心理的な負荷を取り除くことができる
・業務をよりよく進めるためのアドバイスが得られる
②リーダーにとって
・メンバーの心理的、業務的な状況を把握できる。問題に早く気づける
・理想の確認→ギャップの明確化→行動といったPDCAサイクルを回すことができ、成長と自立を促すこともできる
③チームにとって
・人間関係が円滑になる
・自発的なメンバーが増え、チーム力が高まる
ジョブ・ディスクリプション型雇用(成果主義)が進めば、
リーダーは、個人が成果を出せるように、
サポーター(支援する)的な役割に移行していきます。
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