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(F84) 人事評価の3つの基準-2 (2020.6.8) by カオナビ より抜粋加筆しました。

⑷ 評価の3つの基準

日本企業の多くが、次の3つの区分により従業員を評価しています。
①能力:職務を遂行するために必要な能力
②プロセス:日常の取り組み姿勢
③成果:業績、目標達成度などの結果


Ⓐ短期間で業績を向上しようとした場合、
客観性が担保できる成果評価が有効であると考えられています。

そのため、成果評価を導入する企業が一時増加しました。


Ⓑ能力やプロセスに比重を置いて評価そた場合、
客観性は低くなりがちですが、中長期的な人材育成への効果が期待できるとされています。


⑸ 評価制度の種類は3つ

Ⓐ目標管理(MBO)
Ⓑコンピテンシー評価
Ⓒ360度評価(多面評価)


①目標管理制度(MBO)

目標管理(MBO)とは、ピーター・ドラッカーの提唱した制度で、目標を設定してその達成度によって評価するという方法です。

目標を設定すると、社員一人ひとりがその目標に向かって進み、最終的には企業全体の目標を達成できます。

設定する目標は、社員自身の目指すもの。


目標管理制度のメリット

社員自身の能力に応じて、努力すれば到達できるものを上司のサポートに基づいて決定して進めます。

これにより以下を育てることもできるでしょう。
ⓐ社員の自主性
ⓑ問題解決能力


②コンピテンシー評価制度

コンピテンシー評価とは、
社員の基本的な資質ではなく、実際の行動がどのような結果を生み出せたのかを客観的に判断する評価制度です。

あるプロセスの実施でどのような結果が生まれたのか、それを評価した内容は人材育成や人事考課に活用できます。

※コンピテンシーとは:
高い業績をあげられる人の特徴的な行動特性のこと


コンピテンシー評価のメリット

コンピテンシーの評価は以下につながります。
ⓐ行動特性を客観的に分析
ⓑ評価基準のあいまいさをなくす
ⓒ上司との相性や男女差などによるブレを抑える


コンピテンシー評価は、
社員全員の分析・一人ひとりの弱みを見つけて指導することにも利用可能です。

職能資格(年功序列)制度に代わって、近年普及しつつある評価手法です。


③360度評価(多面評価)制度

360度評価(多面評価)は、
これまでの上司のみが行ってきた人事評価を補完する目的で、ひとりの対象者に対して複数の人が評価を行う方法です。


360度評価のメリット

上司ひとりの目では判断しきれない部分を補い、評価の妥当性や公平性、信頼性を高めることも期待できます。


360度評価のデメリット

ただし、導入において注意点があります。
ⓐ誰でも人事評価の能力を持っているとは限らない
ⓑ評価の質に問題がある場合
ⓒ評価方法によっては、職場の雰囲気や人間関係が悪くなる

※360度評価とは:
仕事上で関係を持つ多方面の社員が評価対象者を評価すること


年功序列制度に変わる人事評価制度が出てきています。

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