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(U61) 間接部門の社員は「数字」で評価できる?間接部門の働きをきちんと評価することが生産性向上に大きく寄与する (2021.8.23) by 松本順市 より抜粋加筆しました。

⑴ 間接部門の社員は「数字」で評価できる?

①総務や経理などで働く事務職社員の期待成果は、
数値で表しにくい。


②経営者に「事務社員をどう褒めますか」と尋ねると、以下のようにいろいろ出てくる。

Ⓐ仕事がとても早い
Ⓑミスが少ない
Ⓒ段取りがいいね


⑵ 時間当たり生産性で評価

①間接部門の成果は1時間の伝票処理数など、
「時間当たりの生産性」で評価するといい。

生産性が高い人の仕事のやり方を分析すれば、
何かしら理由がある。
そのやり方を同僚に教えると、さらに評価を高くする。


②経営者の中には、
事務作業の仕事内容を細かく把握していない人も多い。

仕事が遅い社員に向かって以下のように頭ごなしに叱責をしがち。
「Aさんは1時間でできているのに、君は何で2時間もかかるんだ。
もたもた仕事をしないで」


これでは、叱られた社員が、
「自分だって一生懸命やっているのに」と腹を立てるだけ。

以下に指導するのが正しい。

「Aさんは、こんなやり方をしている。
君にもそのやり方を共有するから、まねしてみなさい」


③こうすれば、1時間でできるAさんと、
2時間かかるBさんの評価に差があることにも納得感が得られる。


5点(最高評価)の成果を出している人は、
必ず5点にふさわしい仕事の仕方をしている。

以下が人事制度の肝。
『優秀な社員の成果と仕事の因果関係を見つけ、
社内で共有すること』


⑶ 事務作業が楽しくなる

【事例①】ある食品メーカーの事例。

受注内容をシートに入力する作業を担当するCさんは、以下に言った。

「仕事が半日で終わるのは、社長が社内にいない日。
社長が頻繁に話しかけてくると、集中して仕事ができない」


社長は以下に伝えた。
「これからは、朝10時から12時までの2時間は、
一切話しかけないようにするから、その時間で入力を集中してやってほしい」

Cさんは、社長の理解と協力が得られたことに感謝した。


【事例②】カーディーラーの事例。

営業社員が新車の契約を獲得すると、
事務社員が陸運局に書類を出している。

営業が頑張ると午後9時、10時までの残業になるため、
「契約獲得もほどほどに」が事務社員の隠れた本音でした。


けれど、経営者が生産性の指標を導入したところ、
ある事務社員が書類処理の新しい段取りを考え、提案してくれた。

それをみんなでまねするようにしたら、
遅くても午後7時には退社できるようになり、職場全体の雰囲気が明るくなった。


社長が作業時間を計測しようと提案すると、
社員は最初嫌がるかもしれない。

しかし、数値で示すことが創意工夫を促すので、
結果的に社員も喜ぶ。


以下が、生産性向上に大きく寄与する。
「間接部門の働きをきちんと評価すること」

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp