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(E97) テレワークツールで激戦!アリババ、テンセント、バイトダンス、ファーウェイ各社の切り札とは-1 (2020.4.26) by 36KrJapan より抜粋加筆しました。

⑴ IT大手が展開していたビジネスコラボレーションツールの需要が一気に拡大

米アプリ分析会社「App Annie」が中国本土を集計したリポートによると、2月のダウンロード数は以下でした。
①アリババ「釘釘(DingTalk)」は、前月比356%増
②テンセント「企業微信(WeChat Work)」は、同171%増
③バイトダンス「飛書(海外版「Lark」)」は、同650%増


モバイル専門のデータ調査企業「Trustdata」が発表
Ⓐ2月のDingTalkのDAU(デイリーアクティブユーザー)は以下でした。
・前年同期比327.2%増
・ピーク時は6000万近くに達した


Ⓑバイトダンスの飛書はもともとアリババなどの大手と正面から競うことを避けておりました。
「中大型企業向け、有料サービス、海外市場」という戦略をとっていたが、2月に同サービスは国内展開へと舵を切りました。

3月初め、バイトダンスは組織再編を発表。
企業向け戦略の重要度が社内で改めて引き上げられた。


Ⓒファーウェイの任正非CEOは以下に語ります。
「WeLink(オフィスアプリ)にとってチャンスが訪れた」


Ⓓテンセントは2019年末にリリースしたWeb会議プラットフォーム「Tencent Meeting(騰訊会議)」がわずか2ヶ月でDAUが1000万を超えたと発表しました。


⑵ 各社はまずは無料を売りにして市場に参入

Ⓐ4月8日、アリババは正式にDingTalkの海外版「DingTalk Lite」を発表。

世界中のユーザーに無料でサービスを提供するとしました。
アリババクラウド(阿里雲)と合わせて市場を開拓していきます。

ⒷTencent Meetingはまず100人同時利用可能なオンライン会議サービスを無料で開始。
のちに利用可能人数を300人まで引き上げた。

Ⓒ飛書は中国国内の全企業と組織を対象に、無料でオフィススイート機能全てと標準サービスを提供するとしました。


⑶ ライバルにはない強みを探る

オフィスアプリを展開する4社を見てみると、
各社ともユーザーが5億人を超える国民級アプリを持っています。

①アリババは、淘宝(タオバオ)+アリペイ(支付宝)
②テンセントは、WeChat(微信)
③バイトダンスは、今日頭条(Toutiao)+抖音(Douyin、海外版はTikTok)


「飛書(Lark)」が急成長(前年同期比650%)です。
以下の機能を網羅しています。

❶日本語対応
❷200GBのクラウドストレージ
❸カレンダー機能
❹ビデオ会議機能
❺チャット機能
❻デジタルワークフローの管理機能:
勤怠管理、レポート確認、精算承認などを一元管理
❼各種アプリとの連携:
SalesForceなどのアプリとの連携が可能

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp