(E99) 世界一のユニコーンByteDanceの成長が止まらない (2020.4.26) by Ibuki & Company より抜粋加筆しました。
⑴ バイトダンスは中国人コンピュータサイエンティストであるZhang Yimingによって2011年に設立された
未上場企業”ユニコーン”世界一のバイトダンスは、
時価総額は10兆円ともいわれています。
トヨタ自動車の時価総額の半分ほどです。
アップルを除き、欧米諸国・中国でそれぞれ1億人以上のユーザーを抱える唯一の企業であるバイトダンスは、
急速にYouTubeやInstagramからユーザーを吸収していっています。
⑵ バイトダンスは止まる気配がない
6万人を超える社員がバイトダンスのオフィスで矢継ぎ早に新しいアプリをローンチしています。
この1年間、様々なサービスを開始しています。
①多国籍企業のソフトウェアサービス(Lark)
②インド・インドネシアの音楽ストリーミングサービス(Resso)
③中国ではWeChatに対抗するためのメッセージングアプリ
さらに、新型コロナの影響により、
様々な企業が従業員をレイオフする中で、バイトダンスは世界中で1万人以上を雇用し、今年最大で3万人を雇用する予定です。
世界制覇を目指す中国企業はこれまでに例もありましたが、単なる買収攻勢ではなく、バイトダンスはそれのどれとも違います。
加えて、バイトダンスは投資家にも外国人を積極的に受け入れてきました。
将来的に米国での株式上場を目指す中国企業が使う”Sina structure"というもので、これは外国人からの投資を許可するためのものです。
株主の80%は外国人で、役員の5人のうち4人は外国人です。(中国人の1人は創業者です)
⑶ バイトダンスはいくら稼いでいるのでしょうか?
投資家からのリーク情報によれば、売上高は1.5兆円から2兆円ともいわれています。
これは、既に上場しているウーバー、スナップチャット、ツイッター3社の売上げ合計を超えています。
コロナショックにもかかわらず、
バイトダンスは今期売上げ2.5兆円を予想しており、もしこれを達成すれば、Facebook初期と比較して3年先をいっていることになります。
そう考えると、この急成長ぶりが実感できます。
バイトダンスの最大の敵は米国政府になりそうです。
米国政府は、
アメリカ人ユーザーの情報が中国政府にわたっていないか心配しています。
Musical.lyというアプリ(米国・ヨーロッパに6000万人のユーザー)のバイトダンスによる買収を、阻止しようとしています。
TIKTOKは以下の声明を発表しています。
「アメリカ人ユーザーの情報を不正に利用することはない。
中国政府により影響を受けることもない」
これだけ勢いのある企業を生み出す中国はやはりすごいです。
ぜひ、勢いのある日本企業がたくさん出てきて欲しい!
アメージングなビジネスをしたいものです。
私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp