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スペシャリストには憧れるけど総合力というやり方もあると思う

スペシャリストには憧れます。自分の得意分野・強みが明確で、それで勝負ができて活躍もできるからです。転職でも明確なアピールができます。

しかし向き不向きがあります。スペシャリストに向いていればいいですが、向いていない場合、別の方法を考えなければいけません。

私が最近考えているのは総合力です。

私はスペシャリストに向いていない

私は才能はないし、高校すら行けなかった社会の底辺の落ちこぼれです。飽きっぽく何事も長く続かず、次から次へと興味関心が変わります。1つのことをずっと続けられない性質です。

だらしない、甘えているなどと言われたこともありますが、性質だから変えられないと思います。

スペシャリストに憧れはある

日本は職人文化の国です。この道一筋何十年というエキスパートが高く評価されます。

転職が増えて自分の強みを明確化する必要性が高まった今、益々この傾向は強まるでしょう。

転職市場では、スペシャリストのようにこれが得意ですというものがあれば評価されやすいです。一方でジェネラリストのようにとりあえず色々できますでは中途半端な人として高く評価されません。

私は1つのことを突き詰めるタイプではないので、スペシャリストには敵いません。スペシャリストだったらもっと活躍できて年収も上げられるだろうなぁと思うことがあります。

職業は1つしか選べません。職種で役割分担がされています。何をやっても自分よりできるスペシャリストが存在します。世の中とはこういうものなのです。

中途半端なジェネラリストはよほど人手不足の小さな会社なら需要がありますが、中規模以上の会社ではスペシャリストの方が有利です。給与水準は会社の規模に大きく影響を受けるため、中途半端なジェネラリストよりもスペシャリストの方が給与水準を高くできます。

なんだか自分が残念な人に思えてならないというモヤモヤが長年ありました。

総合力というやり方

マネジメントという選択肢

スペシャリストになれない私が取った選択肢はマネジメントでした。

マネジメントは専門スキルとは違う知識が必要です。スペシャリストにとって関心が低く、本業とは全然違う勉強が必要ゆえ勉強することも大変です。

またマネジメントは教えるスキルやコミュニケーション力、問題解決力、リスク管理力、人間関係構築力など様々なスキルが必要です。

更にはこれらのスキルは仕事でも身に付きますが、社交的な人にとって有利なスキルだったりします。趣味人間である私にとって都合が良いのです。

そしてマネージャーというポジションの人はそれなりにいても、マネジメントができていると言える人はそんなに多くないはずです。これは仕事をしている多くの人が感じているはずです。

スペシャリストにとってマネジメントはとっつきにくく、またあまり関心を持てないものなのです。だからこそジェネラリスト向きの人はマネジメントにチャンスを見出せると思うのです。

総合力

どんな専門分野でも、その分野の中で更に細分化がされています。例えば中学校では理科、社会という1つの科目でも、高校になると理科は物理、化学、生物、地学に別れ、社会は地理、日本史、世界史、公民、倫理などに分かれます。

これが大学になると物理は古典物理、流体力学、熱力学などから電気回路、電磁気学、さらには量子力学などに分かれます。歴史だって時代毎に細かく分かれるでしょう。

仕事だって同様です。私がやっているITの仕事では、大きく分けるとアプリ系とインフラ系があります。この2種類は物理と化学くらい違います。

アプリ系はフロントエンド、バックエンド、DB周りなど更に分かれているケースもあります。以前のIT業界はSEとプログラマーという分け方がメジャーでしたが、最近のIT業界は職種分けが細かくなってきたと感じます。

業務内容でも、分析、要件定義、設計、実装、テストと工程が複数あり、担当工程によってアナリスト、コンサルタント、アーキテクト、SE、プログラマー、テスターなどと別れたりします。

とまぁ世の中は何事も細分化されているのだということです。ここで言いたいのは、ジェネラリスト向きの場合、全てを一人である程度やれるプレイングマネージャーというポジションもあるということです。

1つの職種の中に多くの役割があり、専門性とは別の知識・スキルが必要なマネジメントというものがほとんどの仕事に存在します。ということは一人で大抵できて、マネジメントもできる人は希少性が高いのです。もちろん中途半端という危険性はあります。

よくよく自分の仕事を振り返ってみると、例えばお客さんからサーバーを増やしたいと言われれば、私はドメインやネットワークの設定も込みでサーバーのセットアップができます。

上流工程から下流工程まで、どの部分の仕事もある程度はやれます。経営やビジネス、組織の事情も理解できます。プロジェクトマネジメントもできます。

こういう何でも屋は言い換えると何でも中途半端です。これは否めません。

でも顧客からすると、この人に聞いておけば何でも応えてくれるし、わざわざ専門業者に頼まなくても大抵のことはやってくれるし、頼めばすぐにやってくれるという便利さがあります。

必要なスキルの数だけのスペシャリストを雇うよりは楽なのです。

終わりに

向いてないことに憧れることはありますが、ないものねだりです。隣の芝生は青く見えます。

でも最近はキャリアや人生の生き方について色々勉強してみて、自分の強みや特性、個性を活かすのが大事だなと感じています。そういう意味では総合力という方法は私にとっては重要であり向いていることだなと考えています。

スペシャリストに向いてないとお悩みの方に少しでも参考になれば幸いです。

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