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ITエンジニアを選ぶメリットについて書いてみる

エンジニアでよかったというハッシュタグがnoteのトップページにありました。そんなわけでIT業界に10年ちょっといる立場として、ITエンジニアを選ぶメリットについて考えてみようと思います。

ITエンジニアは機械や電気、化学、建設などのエンジニアと比べると業界の特徴がちょっと違うのかなと思うところもありますので。

もちろんITエンジニアにはデメリットもありますというか、何でもメリット・デメリットがあるものです。

IT業界は未経験中途でも入りやすい

ITエンジニアの一番の特徴は、未経験者でも入りやすいことではないでしょうか?何せ離職率が高い業界であると同時に、歴史の浅いゆえ発展途上の業界です。これでは人が足りません。

だからIT業界では20台半ば~30歳前後で未経験で入ってくる人が珍しくありません。ただし元請や自社製品の会社では未経験中途はあまり見かけません。下請けに多いです。

当然下請けよりは元請や自社製品の会社の方が、業種問わず一般的には儲かりますので、給与水準も高くなります。それゆえの入りにくさが元請や自社製品の会社にはあります。

とりあえず下請けになら入り口は沢山あります。ブラック企業も多いという残念な現実はありますが、下請けが多い故に下請けから下請けへの転職は楽です。上手いこと優良な会社を見つけてキャリアを積めば、選択肢は増やせます。

さらに言うと、最近はプログラミングスクールが増えているので、未経験でもスクールに求人を紹介してもらえたり、スクールを出たことがアピール材料になったりします。

アプリ系エンジニアの場合はIT以外の知識が付く

組み込み系にせよ業務系にせよWeb系にせよ、IT以外の知識が付きます

組み込み系ならハードとしての製品の知識が付きますし、業務系やWeb系では業務知識が付きます(Web系の場合は業務じゃないこともあるだろうけど、システムが対象とする領域の知識が増えるのは間違いないでしょう)。自社製品(パッケージやSaaS)ですと特定の業務に詳しくなれますし、受託開発なら色々な業種の色々な業務を知ることができます。

実際にIT業界には会計が得意なエンジニアとか、金融が得意なエンジニアがいます。得意な業務や業界があったりするのです。

PCの扱いに強くなれる

ITエンジニアはPCやサーバを使って仕事をします。PCやサーバの設定もよく行います。するとPCの扱いには当然強くなります。

これにより、プライベートでも家族や友人のPCの設定ができますし、相談に乗ることもできるようになります。IT以外の職業の人にとっては、PCはマニアを除けばよく解らないものです。プライベートで頼られる機会ができます。

マネジメントをやらせてもらえる機会がある

多くのIT企業では仕事はプロジェクト単位で動いています。そして離職率の高い業界です。

これが意味することは、マネジメントをやらせてもらえるチャンスが多いということです。介護業界の方がもっと離職率もマネジメントをやらせてもらえるチャンスも高いかもしれませんが。

人がよく辞めるということは、上の人が辞めた分だけ、本来なら長い経験年数がないとやらせてもらえない仕事が回ってくるチャンスがあるということです。

また仕事が増えているなら、本来なら長い経験年数がないとやらせてもらえない難易度の仕事の量も増えます。すると他の業種・職種ならもうちょっと長く待たないとやらせてもらえない仕事が回ってくるチャンスが増えるのです。

マネジメントをやらせてもらえるチャンスをもっと増やすには小さめのベンチャーに入るという方法もあります。IT業界はベンチャーも多いですから。

実際に私は30手前まで遊び人でしたが、30前半からマネジメントをやっています。こんなよく解らないことが起きるのがIT業界です。

上流工程に携われれば潰しが効くスキルが手に入る

IT業界にいると、キャリアパスが色々あります。一般的に多いのが、上流工程やマネジメントを志すというものです。

マネジメントや上流工程などは潰しが利くスキルです。

マネジメントはどんな業種・職種でも必要です。今は高齢化や組織のフラット化により、マネジメントに携われる人が減っています。よってマネジメントは希少性の高いスキルです

実際に私も転職活動で転職エージェントからは絶対に書いた方がいいと言われました。採用担当者の中にもマネジメント経験に関心を持つ人はそれなりにいましたし、そういう会社では内定が出やすかったです。

上流工程のスキルも汎用性が高いです。色々な業種・職種の人と話す機会が多々あり、コミュニケーション力が身に付きます。

またシステム化する上で、顧客企業の様々な部署や業務を見える化・構造化したり、情報を整理したり必要があります。これをモデリングというのですが、どんな業種・職種でも企画や要件定義で役立つスキルです。

業務を整理して業務フローを作成するスキルも様々な業種・職種での業務改善に役立つでしょう。

メリットは多いがデメリットも多い

残念ながらIT業界はいいことばかりではありません。ネット上ではキラキラ系の情報ばかりが蔓延しています(IT業界だけじゃないかもしれませんが)。

機械・電気・化学・建設など他の技術系の仕事と比べると、手に職とか安定というイメージはありませんし、3Kとは昔からよく言われており、残業も多い業界です。

マネジメントが酷い会社が少なくなくて、炎上やデスマーチという長時間労働が果てしなく続くプロジェクトも未だにあります。

ハイテク業界かと思いきや、長時間労働と根性論に頼る古臭い人たちも少なくありません。

他業界同様に下請けの扱いは酷いことが少なくないです。炎上やデスマーチ、長時間労働、根性論のあおりをよく受けるのは下請けです。不可抗力が多々あります。

夢見て入って、燃え尽きて去っていくということも十分に起こりうる業界です。

終わりに

ITエンジニアになって得られるメリットについて実体験をもとに書いてきました。

きれいごとばかりではありませんが、ここに挙げたメリットを得ると一生モノの強みになるかもしれません。

結局は仕事は向き不向きです。やってみて向いてなかったら無理に続けても上手く行きません。私もITには向いてないタイプなので、向いている働き方で補っています。

なので、何が何でもITを身に着けてその先の何かを達成するとか、やってみてITは向いているという人にはチャンスがあると思います。

重要だから最後に言っておくけど、キラキラした仕事じゃないからね。誤字脱字一文字で動かなくなる超地道で細かい仕事だからね。

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