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ニューヨーク金融市場

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#マーケット

プロスペクト理論とトレード

プロスペクト理論とトレード

『利益を出す時は大きく、損が出る時は小さい』

これは優秀なトレーダーのプロファイルです。しかし、駆け出しのトレーダーはトレードがその逆で「利益が小さく、損が大きく」なりがちです。

普段、私のnoteではマーケット情報や経済の見方について書くことが多いですが、今日はより実践的な『トレーダーとして理解しておくべき、人間の癖』について書きたいと思います。

突然ですが、プロスペクト理論というものをご

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FOMCとCPIの見方(有料記事)

FOMCとCPIの見方(有料記事)

久しぶりにnoteに投稿します。
そして、今回、初めて有料記事を書くことにしました。

「自分ってブロガーとしての価値ってどんなもんなんだろう」
と思ったのが有料記事を書こうと思ったきっかけです。

記事のクオリティーは過去、私が無料で公開していたものと変わりません。
そういう意味では、『有料だからすごいかも!』と思ってくださる読者の方々を後悔させてしまうかもしれません。

これまでの記事を読んで

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先週の相場まとめ(米インフレ高、英国債の混乱 ..)

先週の相場まとめ(米インフレ高、英国債の混乱 ..)

先週はドル高が進み、円相場は148.67と1990年以来の安値で取引を終えました。

今日は先週の金融市場で起きた主な出来事を簡単に纏めました。

先週発表された主要経済指標まずは先週、米国で発表された主な経済指標をスライドに纏めました。

先週の米国ではインフレ関連指標が多く発表されました。
特に注目されたのは「CPI(消費者物価指数)」です。

CPIの総合指数は前年比+8.2%と市場予想の+

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先週のグローバルマーケッツ(米国経済、英国債、FRB高官発言、注目チャートについて)

先週のグローバルマーケッツ(米国経済、英国債、FRB高官発言、注目チャートについて)

先週もマーケットのボラティリティが高い1週間でした。
また、多くのヘッドラインが市場を動かし、その一つ一つのヘッドラインが何を意味するのか解釈しきれなかった投資家も多かったかと思います。

今日は先週の振り返りを兼ねて、重要な項目に的を絞って解説していきたいと思います。

米国の経済指標まずは先週発表された米国の経済指標をスライドにしました。

いくつかの重要な指標が発表されましたが、大切なのは「

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大荒れとなったマーケット 〜FOMC,為替介入,英国債の解説〜

大荒れとなったマーケット 〜FOMC,為替介入,英国債の解説〜

先週(2022.09.19〜09.23)のマーケットはFOMCや日本の為替介入、急落した英国債など多くの出来事がありました。
歴史に残る1週間だったと言っても過言では無いでしょう。

今日はその中でも特に重要だった「FOMC」「日本の為替介入」「英国債相場」について書きたいと思います。

①FOMCを受けた市場の解釈ポイントを簡単にスライドにしてみました。

まず、FOMC(米国の金融政策決定会合

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軟調なシーズナリティで迎えるFOMC

軟調なシーズナリティで迎えるFOMC

今週はFOMC(米国)、BOJ(日本)、BOE(英国)、SNB(スイス)が東京時間の9月22日に金融政策決定会合を開きます。
元々、BOEは先週行われる予定でしたが、エリザベス女王が他界されたことに伴って9月22日に変更されました。

以下は9月22日に行われる主要中央銀行のスケジュールとそのコンセンサスを示していますが、多くの中央銀行がインフレ抑制の為、大幅な利上げに踏み切ると市場では考えられて

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米国の『リセッション』は織り込み済なのか?

米国の『リセッション』は織り込み済なのか?

Twitterでは週に何度か投稿していましたが、Noteでの記事は久しぶりとなります。

さて、今日は債券市場から見たときに『米国のリセッション』は織り込み済と言えるのか否かを考えてみたいと思います。

マーケットでは将来の政策金利を当てる為の先物が取引されており、その取引価格から市場が将来のFF金利(Federal Funds Rate : 米国の政策金利)をどう予想しているかを知ることが出来ま

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