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Bicerinを愛した偉人 小説家 ウンベルト・エーコ

イタリアを代表する小説家であるウンベルト・エーコ。
エッセイスト、文芸評論化、哲学者、記号学者とさまざまなジャンルでも活躍しました。

『薔薇の名前』『フンコーの振り子』などで知られ、ベストセラーとなった『プラハの墓地』ではBicerin本店を訪れる描写が出てきます。


コンソラータ教会近くの《カフェ・アル・ビチェリン》に行き、金属製のホルダーと取っ手の付いたグラスで、牛乳とココア、コーヒー、さまざまな香料の香りがする飲み物を味わった。(中略)ビチェリンは(熱々の)三層に分かれたままで、コーヒーと牛乳のビチェリン・プール・エ・フィウール、コーヒーとチョコレートのプール・エ・バルバ、そしてすべてが少しずつ入ったン・ボク・ド・トゥトを注文できる。
 魅力的な店だった。外装は鉄枠で両脇に看板、鋳鉄製の柱と柱頭があり、室内は鏡で飾られた木張りの壁と大理石のテーブルがあって、カウンターの向こうに並んだ壺にはアーモンドの香りのする四十種類もの砂糖菓子が入っている
『プラハの墓地』



この一節はBicerin本店の紙ナプキンにも印刷されています。
*トリノ本店限定ですので日本の店舗のものには入っていないのであしからず…

トリノ大学の卒業生であるとともに教鞭もとっていた彼は、Bicerin本店を愛した一人でした。

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