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葬儀・法事 Q&A (^-^) /

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お仏壇屋勤務時に担当させて貰えた、葬儀相談や立ち会いと供養ごと等の 電話相談の記憶を "bench_warmer_844" として書きなおしファイルにする
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2021年3月の記事一覧

F おろうそくを想う(1)

F おろうそくを想う(1)

お仏壇のろうそくは線香に火をつけるための道具くらいにしか考えてなかったのが、恥ずかしながら自分です。お仏壇屋に転じたことでお供え物は灯り・花・香りの三つが基本と知りました。灯りはほとけさんがわたしに向き合ってくださる時の智慧・花はほとけさんがわたしに注ぐいでくださる慈悲・香りはほとけさんとわたしのあいだに漂う清浄感。ご飯やお菓子以前に、灯り・花・香りが大事。

ろうそくというより、灯りが大事という

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G おろうそくを想う(2)

G おろうそくを想う(2)

浄土真宗の宗派門信徒団体にご縁が出来たころ、築地本願寺の教務所に誘われ東日本大震災の被災地である福島の田村市に出向き、慰労や激励をする行事について行ったことがあります。ステージで地元の芸能を鑑賞出来たり、我々のように外から出向く団体はブースを構えて模擬店を出し収益を現地に寄付するような行事です。

見出し写真は広い斜面に、亡くなられた方へ奉げる意味や、被災された方々の安穏を祈る意味で灯りをともす儀

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H おろうそくを想う(3)

H おろうそくを想う(3)

おろうそくに関する大切な思い出の3つめです。

大阪の小学生は定番として「大阪より10度低い高野山」へ林間学校の一泊経験を持てたことは誇らしいと思います。その40年のちに2度目として家族で参拝したのは、お仏壇屋に入社し少なからず仏教各宗派への関心が高まったことと、「ろうそく祭り」という行事に興味が湧いたからです。

「ろうそく祭り」は毎年8月13日に行われる高野山のお盆の迎え火の行事です。宿坊で夕

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I お葬式・お仏壇と、LIVING ROOMそしてLIVE

I お葬式・お仏壇と、LIVING ROOMそしてLIVE

お葬式やお仏壇に関するお客様の嗜好性として、プライベート化や洋風化にダウンサイジング傾向があります。そしてその根っこには、日常化と脱仏教が読み取れます。「日常化というより脱非日常」というほうが正確です。

企業側はお客様の声を聞くのが正論だと考えて、こぞって家族葬や洋風の居間に合うデザインのお仏壇を製作しています。これはこれで当然のなりゆき、商品は商用です。洋風の居間を意識するとリビングルームのお

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J お花を想う

J お花を想う

これまでにまずお墓、お葬式、お仏壇に対するわたしが想うこと。そのあとお線香(香)、おろうそく(灯)に触れたので、残すはお花(仏華)です。

おろうそくの灯りが智慧なら、お花は慈悲と教わります。ほとけさまがわたしに慈しみの心を届けてくださるということです。

おりしも今日は春分の日、家の近所のお花屋さんも園芸専門店もホームセンターも、春の花がにぎやかに店頭を飾っていました。もちろんお彼岸のお中日でも

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