第1回 コロナ社会を生き抜くには「騙されない」こと

ほんの数ヶ月前とは、世界が一転した。
世界の歴史を見れば、同じように繰り返されてきたことも、やっぱり我ごとになるのは、自分の身に迫ってきた時だけなのか・・

どちらにしても、パラダイム(モノの見方、考え方)が変わった今、今まで通りに生きていくには難しいのは明白だ。

ポケベルが売れまくっていた時代、PHS、携帯電話なんて金持ちの一過性のブームで売れねーよ・・って抗っていた人たちも、会社も無くなってしまった。

つまり、今はそういう過渡期なのだ。

ただ単に増え続ける累計の感染者数を見てびびっているヒトは、間違いなくこれから生活が困窮していくだろう。

なぜなら、TVというメディアのターゲットは、じじ、ばばであって、その人たちの興味・関心ごとの多くは「人のこと(不倫とか)」と「不安ごと」なのだから。

だからメディアは「不安を一方的に煽る」ことで、視聴率を稼ぎ、広告収入を手にする。批判をしたいわけではなく、TV業界の人たちの仕事は、見てくれる人たちを喜ばせることが仕事なので、この構図は変わらない。

その構図を理解しないまま、メディアからだけの情報を受動的に、受け身で間に受ける人たちが、「よく分からないままの不安」を感じ、「よく分からないまま拡散」し、社会活動、経済活動をする人を攻撃する。

情報格差って怖いな、とつくづく感じる。

記憶に新しい「かんぽ生命不正事件」
この時件は、売っている人も、加入している人も、多くの人が「よく分からないまま」やりとりをしていることに原因がある。

「感情」と「数字=事実」を切り離して考えていないのだ。
よく分からないけど、なんか安心出来る・・って何より怖い。
数字をはぐらかすために、感情を強調しているのだから。

そして今、このコロナ社会に人々は戦々恐々とし、多くの「不安」という感情を抱えている。だから、そこに漬け込み、数字という事実をぼかしながら、不安を強調して「搾取」していくずる賢い人たちが増えていく。

私たち「職人」と言われる多くの人は、勉強=考えることから避けてきた傾向にある。

騙されないで欲しい

それだけを切に想う。
そのために出来ることは、

「自分で理解出来ないことには手を出さない」

というシンプルなことだ。
自分の人生、お店や、会社において必要なことなのであれば、

「自分で理解出来るまで、分けて分かるまで考える(=調べる)」ことをお勧めしたい。

情報があふれる今、人から売り込まれた情報は、疑ってかかるくらいでちょうど良い。本当に自分に必要な情報は、自分で取りに行けばいい。

「自分が理解できないことには手を出さない」

資金調達が必要な今、人からの情報ではなく、自分で理解出来る情報を取捨選択していくことが大切なのではないかと想う。