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Bearberry
2022年11月13日 20:00
かといって、高卒で仮にさくらに勤められたとしても恭子ちゃんの家のような暮らしは手に入らなさそうだ大学に行けないとなれば別に勉強もする必要がない成績は落ち、彼女にも愛想を尽かされ、別れることになった私と彼女は文化祭の前に部活をやめた恭子ちゃんと後輩たちには大変迷惑をかけたが致し方あるまい成績はとことん落ちた赤点を取る科目もあり、優等生で通っていた私はもうどこにもいなくなった
2022年11月13日 19:54
というのも、当時、もともと住んでいた町にはある通信機器の大きな工場があり、そこに勤められれば一生安泰というなんとなく町民全員が持っている共通認識があったのだなので、なんとなく、高校を卒業したらすぐにその通信機器会社の工場に勤務して一生この街で暮らす、というのがこの町に暮らす庶民の中での最高のステータスだ、というのがみんなの中で薄っすらと共通認識として持たれていたのだった私は、この工場に勤め